～徒然なるままに@サウジ～

リヤドからドイツのフランクフルトに飛ぶ飛行機は夜中過ぎ発でした。

いつも思うのですが、ドバイにせよリヤドにせよ、なぜこんなに夜遅い便ばかりなんでしょうかね？日本のような朝10時発くらいの便なんて聞いた事がないような？

アラブ人はみんな宵っ張りだから午前中だと寝坊して間に合わない確率が高くてダメとか？！
（あり得ないとは言えない所が何ともはや）

夜中1時50分発なので２時間前には空港についてチェックインしようとしたのですが
係員が：

「あれ？えーと、お客様は最終目的地はベネチアなんですよね？」

「そうですが」

「便を変更したということは？」

「へ？ありませんよ？」

なぜかフランクフルトまでしか画面に出てこない、と・・・

何だかイヤ～な胸騒ぎ

係員は画面上であれこれ試していますがどうも無理な様子。

「申し訳ないんですが一番端のカウンターに行ってください」

で、行ってみたら預入荷物の重量超過料金を払っているサウジ人一家がいました。

お父さんと子供２人でスーツケース５個って、一体何が入ってるの？！

しかもパスポート置きっぱなしでどこかに行っちゃうし！！
（サウジアラビアのパスポートなんて盗みたい人なぞいないと思いますが）

係員はそれには全く反応せずに、我々のチェックインを試みます。

「ふーむ、おかしいですね。フランクフルトまではチェックインできるんですが・・・」

おいおいどうなってるの？

「大変申し訳ないんですが、いったんフランクフルトで機内預け荷物を取り出していただいて、再度ベネチア行きの便にチェックインしていただけますか？」

「え゛ーーっ！・・・ しょうがないなぁ～」
（面倒くさ）

まぁ、ここはサウジ、それくらいのことがあっても大して不思議ではありません

ゲートの前で出発を待ちました。

ところが搭乗予定時刻になっても全く呼ばれる気配なし。

外を見ると飛行機はサテライトにちゃんと来てるのに。

？　？　？

掃除に手間取ってるのかな？

さらに30分経過：

さすがに西洋人達がザワザワ・・・

搭乗者名簿に怪しげな人物が載っているんじゃないか？などという噂が

何も説明がないまま時間ばかりが過ぎて行きます

フランクフルトでの乗り継ぎ時間が５時間もあったので割とのんびり構えていましたが、だんだん心配になって来ました。

と、係員が1人1人の搭乗券をチェックし始めました。

当然乗れるものと思って人がどどっと列を作ります

ところが：
「えーと、名前は？パスポート見せてください」

と言われ、別の係員が1人1人の名前を紙にだーっと書きこんでいるだけ。

？　？　？

まだ乗れないとわかった乗客たちの落胆した雰囲気が・・・

何の説明もないのは発展途上国ならでは。
サウジは外見こそ発展していますが、中身は中世ですから
（これでビジネスのしやすさが世界で１３位ってちょっとどうなのよ）

人間というのはおかしなもので、説明があれば1時間でも平気で待っていられるのですが、いつまで待てばいいのか分からないと15分でもイラついたり不安に駆られるんですよね。

結局、夜中３時半過ぎにやーーーっと飛行機に案内されました。

中に入ってびっくり。すでにたくさんの人が「もーイヤ」という感じでぐったりしています。

実はカタールのドーハからサウジのリヤド経由でフランクフルトに飛ぶフライトだったんですね。

カタールから来た人たちは飛行機を降りることが許されていないので、狭い機内で延々と待たされていたのです。

機内中ウンザリ感満タン…空気は悪いわ眠いわでフラーっ。取りあえず、座れて良かった…

機内アナウンスで「オンライントラブルでご迷惑をかけて申し訳ない」という放送が。

なんだそういうことだったの・・・そんな内容なら説明してくれたっていいのに

この旅行はどうなるのやら、不安だらけの出発です

・・・続きます。

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