![! !](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h002.gif)
ついにこんな検定まで出たか!と初め思った。確かに、個人情報の漏洩事件は後を絶たない。漏れた情報が勝手に一人歩きしてしまい、犯罪に利用される恐れがある。だからみんな心配する。みんなが「心配」しているのにもかかわらず、漏洩事件を起こした企業は、社会的制裁を受ける訳である。漏洩そのものによる実害と、漏洩事件を起こしたことによる風評被害、どれもやっかいなものだ。
![晴れ 晴れ](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h044.gif)
昔は何だかのんきだった。
![パソコン パソコン](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h337.gif)
インターネットは無いし、
![ATM ATM](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h205.gif)
ATMに隠しカメラを設置できるような小さなカメラがそもそも無い。個人情報を仕入れたところで大したことが出来ない。紙に書いてあるものが大半だから、大勢の人間の情報を盗むことも出来ない。
ところが今や、各個人が何ギガのフラッシュメモリでもって情報をやりとりする。何かの拍子にそれが誰かの手に渡ったら、どうなるか分からない。分からないことが人を疑り深くさせる。それが社会の不安心理につながり、危機感を煽る。危機感を煽って個人~士などと資格までつくってしまう。勉強に時間を費やすコストやテキストを買うコストは、GDPの計算に入れるべきなのかはともかく、ほんの一握りの脅威が話を大きくしてしまうのが現代社会のようだ。
個人情報保護士認定試験~御茶ノ水の明治大学で受検してきました。
![えんぴつ えんぴつ](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h149.gif)
試験は
「財団法人全日本情報学習新興協会」が行っている。今のところ年3回実施しており、全国各地で試験が行われている。私はネットで申し込みをした。申し込みをすると、むやみに早く振込み用紙が届く。請求書というものはほんとにスピーディーなものである。コンビニで支払を済ませると受験票が届いた。受験票には顔写真を貼らなければならない。
![えんぴつ えんぴつ](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h149.gif)
試験は全てマークシートである。課題1と課題2があって、試験時間は2時間。それぞれの分野で8割以上の正答率で合格である。8割というのはちょっと厳しいような気もするが、問題は基本的な知識を問う問題となっている。
課題1は、個人情報保護法の法文を中心とした内容。法律に慣れ親しむ機会が少ない人にとって、少々とっつきにくいかもしれない。しかしながら、
「個人情報の保護に関する法律」は、基本原則を並べた大雑把な法律となっている。とにかく太い柱を据え付けたという感がある。実際の実務となると、各産業界の実情に応じたルールを定める必要がある訳で、これについては各省庁から「ガイドライン」の形で示されている訳だ。
こうしたところから、この法律自体はそれほど難しい代物ではない。
課題2は、会社組織で実際行われるべき個人情報保護対策の出題がなされる。対策を有効に行うことができる組織体制の確立、人的管理、情報システムのセキュリティ対策、オフィスのセキュリティ対策など。これらの問題は、既に各企業でやってそうな研修とかでおなじみの話かもしれない。一般常識となりつつある話も多いので、既に社会人として活躍されている方にとってはそれほど難しくないと思われる。
組織がうんぬん言うほど偉くない、人的管理をされるほう、そんなICカードで入出管理をするほどデカい会社じゃないんだけど・・・と思いながら勉強していたのだが・・・。
![パソコン パソコン](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h337.gif)
情報システムのセキュリティ対策となると、とにかく自分が使っているパソコンのセキュリティ対策から始まる。ウイルスソフトの導入、メールの管理、パスワードの管理、などなど。電子署名の話やSSLの仕組みなど、何気なく使っているようでよく分かってないことを学べた。記憶媒体の廃棄やプリントした用紙のシュレッターなど、細かい注意が必要であることを痛感させられる。
個人情報保護士のロゴがダウンロードできる
![えんぴつ えんぴつ](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h149.gif)
合格発表は、試験の日から約1ヶ月後にネットで確認できる。受験番号を入力して照会することが出来る訳だ。今や資格試験の合格発表名を掲示板に貼る時代ではなくなった。合格発表と同時に「個人情報保護士認定試験を紹介しませんか?」という郵送物が届いた。パンフレットが何枚か入っていて「勧誘対策の小道具一式」という感じである。商売が上手いなといい加減呆れる。何でも試験申込みの勧誘で「もれなくQUOカード等をプレゼント」とのことだ。
合格者証が届いたのだが、カード型合格者証はいいとして、B4サイズの「合格証書」には笑えた。学校の時代に「よくできました!」に贈られる「ひょーしょーじょー」の形式である。面白いのは
「ロゴがダウンロードできる」こと。全日本情報学習振興協会のホームページで、自分の認定番号を入力すると「○年○月認定」と入ったロゴがもらえる。ホームページやブログに貼り付けたりも出来るのだ。もっとも、ただのGIFファイルなので、ただのお飾り、という感じもする。
←ロゴはこんな感じ。