旧東ドイツの伝説的ボロ車
「トラバント」目当てに訪問した
トヨタ博物館、余興に本館をブラブラ散策してみた。トヨタ車だけでなく、自動車黎明期に遡る地球儀俯瞰的な展示に感心したが、個人的に気に入った車種を幾つか取り上げるとこうなる。
まずは
メルセデスベンツ300SL~拙者のパソコンのマウスも此のクルマなんです。実車は目が飛び出るほど高価だけど、マウスはトヨタ車より安かった。ちゃんとライトも点灯する優れものだが、やはりガルウィングを開いた実車は見てて惚れ惚れする。
機能美が光るのがドイツ車。ただし、御婦人には不評だったとか。当時、御婦人の御召し物はスカートが主流。脚を思い切り上げて乗り降りせねばならない訳で、レディになんてことさせるの?となる訳である。
石原裕次郎さんも乗ってたことで有名。西部警察のスーパーZは、此のクルマがヒントになっているのかなと思った。もちろん拙者は
西部警察のミニカーだって持ってますよ!
ムダの無いドイツ車、ムダしかないアメ車
キャデラックを見て心の底から呆れてくる。なんでアメ車は「ムダばかり」なのかと。300SLが、ムダが一切無い締まったデザインであることと対照的。
アメ車でも、
GMシボレーコルベットはまだ許せる。インテリアの出来は天才的で、御婦人も是なら御機嫌になるだろう。欧州車に対抗すべく頑張って作ったそうだが、性能が全然駄目で「雰囲気を愉しむクルマ」だったとか。
結局アンティークな世界に溺れて
元祖高級車たる
ロールスロイスの運転席。1910年代、クルマは金の装飾で輝いていた!
ドゥローニ・ベルヴュ(仏)~ロシアのニコライ二世も愛した高級車。マルーン+アイボリーの塗装は、まるで
阪急電車。拙者は此のマルーンに滅法弱い。
一番衝撃的だったのは、イタリアの或る紅いクルマ。イタ車のデザイン性の高さは昔から確立されていたらしい。ぜひ復元して欲しい車体である。
有名な「史上初の交通事故」~
ジョセフ・キュニョー発明の蒸気自動車であります。時はまだ18世紀~先人達は失敗に失敗を重ねて自動車のあるべき姿を作り上げていった訳です。H3ロケットを一回打ち上げに失敗しただけで記者会見で吊るし上げとも取れる追及を続けた共同通信の某記者は、此のミニチュアを一億回ぐらい見て学び直した方がいい。