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晴 陶 句 読

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2013.01.04
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カテゴリ:俳句&本紹介


古稀寒夜ひとごとのやふなり想定外



わがかげ.jpg


★   ★   ★


『曠野より』  

・栗坪 良樹   ・ふらんす堂


~1940年生の著者「私の誕生から十五歳までを半自伝と名付ければ、そういうことだが、より

詳しくいえば、私の脳裡にあった残像の歴史といったところだ。」「この本は、古稀七十を迎えた


昨年ひと夏をかけて書いた。自分が何処から此処に来て、これから何処へ行くか、それを漠然

と占うきもとがあった。」 1.原野 2.古潭 3.冬夜 の、章立てで 185篇!281頁。



「私は偽国家と称された失われた旧満州国に生まれた。父は出征したまま帰らず、私は引き

揚げ者という名の難民となって日本へ帰った。 小学生の時から高校を終えるまで、北海道の


田舎で暮らした。」 その間も、釜山・福岡・新潟三条から石狩平野へと、環境と暮らしと心境の

変化が同時並行で克明につづられる。


「戦争とは何かと問われたら単純に、人が死ぬことと答える。それ以外の理屈はいらない。子

供の時に死んだ人を大勢見たせいだ。」 「いま思うと、ぼくは三、四年生までは引き揚げ者の

子、母子家庭の子、戦争から父がまだ還らぬ家の子、といったレッテルの下に生きていた。」



「いま七十にして、北海道の片田舎の小学校時代の数年が、自分の黄金期だった、と思い知

った。」 「話は十五歳あたりのところで止めた。そのまま書き続けると、少年時代の理屈好き

のことばで固められた記憶が先導するみとになる。そう思った。」・・・・。







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最終更新日  2013.01.04 15:10:56
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