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カテゴリ:2007年鑑賞映画
涙を見せない人がいた 映時間 104分 製作国 イギリス/フランス/イタリア 公開情報 劇場公開 (エイベックス・エンタテインメント) 初公開年月 2007/04/14 ジャンル ドラマ 【解説】 離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の 突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する 英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。 予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠り マスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、 新首相として国民からの信頼獲得を必要としていた トニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を 乗り切るまでを赤裸々に描き出す。 エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンは、アカデミー賞を はじめその年の演女優賞をほぼ総ナメにした。 ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。 監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」の スティーヴン・フリアーズ。 1997年8月31日、チャールズ皇太子との離婚後も世界中の 注目を集め続けたダイアナ元皇太子妃が、パパラッチとの 激しいカーチェイスの末、自動車事故に遭い他界する。 悲しみに暮れる英国国民の関心は、かねてから 不仲が取り沙汰されたエリザベス女王へと向けられる。 しかし、すでに王室を離れ一民間人となったダイアナ元妃に対し、 女王は本来コメントを発表する立場にはなかった。 口を閉ざし続ける女王の態度は、国民の目には薄情としか映らず、 女王はたちまち窮地に立たされてしまう。 首相に就任したばかりの若きトニー・ブレアは、国民と女王の 間に立ち、事態の収拾に乗り出す。 【感想】 ()←オマケ気味 いつもは結構ガラガラで穴場の(笑)川崎TOHOなのですが、土曜日 の14時過ぎと言うことと、しんちゃんやドラちゃんの映画があった せいでしょうか窓口が混んでいて間に合うかとあせりました。 結局5分前には無事に座れましたが・・・ お客さんはほぼ入っていました。日本で有名な俳優さんが出ているわけでは ないのに、地味な感じの作品なのに、これだけ観客が入っているのは アカデミー賞効果?皇室がある日本だから?ダイアナ妃の人気? からなのでしょうか。。。 ネタバレあり感想です ↑見事にエリザベス女王を演じるヘレン・ミレン ダイアナ元皇太子妃が事故で亡くなってから1週間の王室の様子 この事故の4ヶ月前に首相になった若きブレアとその側近たちの様子 そして、エリザベス女王の苦悩、決断が見事に描かれていました。 ヘレン・ミレンは立ち姿、歩きかた、話し方まで、エリザベス女王に なりきっていたと思います。(と断言できるくらいエリザベス女王を 知っているわけでもないのですが・(^_^;)) 気品があって威厳があって素晴らしかったです。 まだ存命している、しかも誰でもが知って いる実在の人物を演じるのはとても勇気がいることだったと 思います。 そんなに号泣させられる映画ではないと思うのですが、 かなり泣きました(笑) ダイアナの死後、夏の休暇中のバルモア城からバッキンガム宮殿にも 戻らず、反旗も翻さず、コメントも一切ださず・・・ それは女王からすれば、もう民間人となったダイアナなので 王室としてすることは何もないわけで、二人の孫を マスコミなどから守るためあって 当然の態度(対応)であると考えていたからなのですが、 その対応(態度が)、国民の感情を逆なでし 新聞の連日の女王バッシング、4人に一人は王制廃止 を考えてるというような声まで聞かれ・・・ ↑かなり切れもののブレア首相役のマイケルシーン そんな時、新首相になったブレアがこのままでは事態が 悪化し女王の王室の危機でもあると感じ、女王に 進言(苦言)を呈するわけですが・・・ ↑女王の良き相談相手、母である皇太后役のシルヴィアシムズ ↑王室の伝統・威厳を守ろうとするフィリップ殿下役のジェイムズクロムウェル ↑映画の中でもやはり頼りないチャールズ皇太子役のアレックスジェニングス 女王はこのまま態度を貫き通そうか、その進言に従おうか とても迷います。迷うと言うより苦悩ですよね。。 夫のフィリップ公や母の皇太后は今までの王室の伝統を 重んじるべきと考え、映画でもあまり頼りにならない 感じに描かれている(笑)チャールズ王子はその進言を 受け入れるべきと考え・・・メディアと国民の感情と 王室の伝統・威厳の間で苦悩する・・・ そしてついに決断する女王。。。 その女王の感情を、心の動きを繊細にヘレンミレンは 演じていました。アカデミー賞納得の演技でした。 王室関係のかたにかなりの取材はしたそうですが どのくらいまでが真実なのかはわかりませんが エリザベス女王がランドローバーを一人で 運転したり、かわいい4日匹のウェルシュコーギーや 黒ラブと散歩したりと、私有地の中とは言え 一人で行動することにも驚きました。(笑) 映像はダイアナ妃の事故後の映像を上手く使い とても自然な流れで観ることができました。 どこが当時の映像で、どこがフィルム?と思う ようなところもありました。 女王をバッシングする側近にトニーブレアが 激怒して、「若くして即位して、国民のために、 英国のために生涯をささげて50年。 望んで女王になったんじゃない! 一度も威厳を失わず、王室に後ろ足で砂をかけた ダイアナを弔う女王をみんなで袋だたきにするのか 」と女王をかばう姿にまた涙(笑) <正確なセリフではありませんが・(^^ゞ> 宮殿に戻り、置かれた花束を見、そこに書かれて いるカードの言葉に心を痛め、そんな中お花を 持っている少女に「置いてあげましょうか」 と言うと「いいえ」と答える少女に、動揺する女王 (多分、私はこんなにも国民に嫌われてしまったと 思ったんでしょうね)・・・ すると、その後、少女が「女王に」と言って花束を 差し出すところで、その時の女王の表情で またまた涙(笑) 雄大な自然の中で、一人孤独な女王と 大鹿の対面するシーンも印象に 残りました。 TVドラマでダイアナ妃は主役の物語を観た時は 王室ってひどいとダイアナに同情しましたが、 この映画を観ると王室も女王もいろいろと 大変だったんだなと今度はこちらに同情しました(笑) 「・・・これこそが、女王の真の姿だといいたいわけでは ないのよ。この映画が描いているのは、たくさんある バージョンのなかのひとつの姿だと捉えていただきたいわ」 とヘレン・ミレンのコメントがパンフに書かれていましたが、 なるほどと思いました。 ウィットに富んでいる会話、ブラックユーモアを交えながら のストーリー運びで、時間の長さも丁度で飽きることはなかったです。 とにかく秀逸な作品であったと思います。 劇場へ足を運べないかたはDVDになったらで いいので観て欲しい作品です それにしてもこういう映画を作る(王室まで映画の題材にしちゃう) イギリスってすごいですね(^_^;) 1997年8月31日。ダイアナ元皇太子妃がパリで 自動車事故によって急逝したー。 あの事故からもうすぐ10年。 今まで決して語られることのなかった事故直後の ロイヤルファミリーの混乱、首相になったばかりの 若きブレアの行動、そして女王の苦悩と人間性を 描いた秀作。 <パンフレット¥600クリックで公式サイトへ> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.13 23:17:16
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