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カテゴリ:小児臨床薬理学的話題
2012年の4種混合ワクチン(百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン)の登場と定期接種化を受けて、2016年をもって3種混合ワクチン(百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン)は国内で製造が中止され、入手できなくなっていました。
明日2018年1月29日、3種混合ワクチン「トリビック®」が再販売となります。2016年以前との違いは、接種できる対象年齢につき、以前は3ヶ月以上7歳6ヶ月未満であったものが、成人も含めて3ヶ月以上は全年齢に広がったことです。 *破傷風は、現時点で概ね50歳代以降の世代は、予防接種制度との兼ね合いもあって、抗体保有率が極めて低い。 *百日咳は、成人での流行が世界的な問題であり、特に妊婦について欧米では予防接種による積極的な対応がなされている。 *ジフテリアも、決して過去の感染症ではなく、実際、ロヒンギャの難民キャンプで等、患者発生が見られている。 以上より、3種混合ワクチンを接種する意義は、今後ますます高まることはあれ、薄れることはないと思います。 4種混合ワクチンは不活化ポリオワクチンも含まれている分、高価であるということからも、任意接種となる特に成人においては、3種混合ワクチンの出番が増えていくことでしょう。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 28, 2018 02:45:13 PM
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