テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:留学-生活編
海外に渡ってからよく使うようになった言葉に
discipline というものがある。 日本で「弟子を訓練デシプリン」なんて語呂合わせで覚えた記憶もあるけど(おかげでdesciplineとミススペルする場合が多い)、disciple(=弟子)と語源は同じ。 最近はもっぱら「子供のしつけ」に関する意味合いで使っているけど、大人(自分)に対しても、「欲望を抑えてやるべき事をきちんとできる態度」ができてるかできてないか、で、disciplineがあるとかないとか、いうことが出来る。 朝、毎日2時起きで仕事する、って決めたのに、寝過ごしちゃうのはdisciplineがない、ダイエットしようって決めたのに食べてるのはdisciplineに欠けてる、って感じ。 さて、このself discipline=自己管理/自己抑制のお国あれこれ、ですが、日本人は、一般論で言ってかなりdisciplineされた人たちですよね。これは、家のしつけや学校教育がちゃんとできてるからだと思う。 小さいころから、宿題はちゃんとする、家の手伝いをする、という事を教えられてきているので、言われたことは素直に聞けるし、学業、仕事などの面でもベストを尽くすことを重要視している。公衆道徳も、他の国よりずっとしっかりしてる。 アメリカは、というと、diciplineの程度もタイプも、個人によってすごく差がある。恐ろしいほどの禁欲主義を実行している人がいる一方で、世間の道徳基準すら守れないひとが、大人にも子供にも多数いる。貧富の差が大きい理由や、大成功する人と異常なまでの凶悪犯が同じ社会に存在するのも、こういった傾向が一役買ってるのかもしれない。 メキシコは…というと、私の周りに限っては、ない人が多いですね~(^^; 仕事にしても、特にサービス業(受付とか)個人の態度が悪すぎる、で、誰もそれを気にしてない。子供の行儀も悪すぎ。これは、長男の生後3年間、父親に子育てを任せたことではっきりした(テレビ見せっぱなし、お菓子制限なしで、食事食べなくても全然かまわない、歯磨きさせない、外で遊ばせない、朝は起きたいときに起きて、幼稚園に間に合わないと行かない…)←これははっきり言って、しつけをする大人の側のdiscipineが全然なってない。 まあ、もちろん、こんなケースばかりではないと思うが。「自分に厳しく出来る人」というのが周りにいないのも事実。だから、自分もたるみきってるんじゃないかって心配になるのですが(もうなってるかなあ) いずれにしても、何事においてもきっちり自己規制が出来てる人、って言うのは、少ないわけで。そんな人がいても、やっぱりつまらないしね。 現在、メルマガで、宿題を片付けるためのタイムマネジメントについて紹介してるけど、これも、やり方がわかるだけじゃダメで、自分に課した時間割をきちんと実行できる、という厳しさが必要なわけだ。でも、その時間割を守るために、他の全てを犠牲にする、っていう態度は、ほどほどにしておかないとやっぱり精神がおかしくなる。 自分に課した過激なダイエットを守り続けた末に、拒食症になった、って言うのは、disciplineとは言えないよね。自分の身体を守る、っていう、基本的な自己管理が出来てない。 程度だけでなく、self-disciplineのできる「分野」にも注目。 会社なんかで、バリバリ仕事してる人が、外にでるとお酒に全然抑制がかからなかったり、学校ですごい勉強の出来る子が実はヤク中だったり、なんて例は、よくあるよね。日本でもよく問題になるけど、ギャップのすごさで言うと、アメリカの方が極端だと思う。 最近見たTVで、マイク・タイソンが3億万ドルという賞金やCM費を稼ぎ出しておきながら、破産申告をした「事件」について、 He had everything under control, except money とコメントをした人がいた。 (私に言わせりゃ、女関係もだけど) ボクサー業って言うのは、自分との戦いに勝つこと。きびしい特訓、食事制限、精神の統一、恐怖の克服…こういうことを全部やって、若くしてトップに立った人が、お金(とオンナ)のことになると、見境つかなくなる、って言うのは、考えれば不思議。 自分を抑圧すれば抑圧するほど、どこかでタガが外れるって言う、いい例なのかもしれないですな。 disciplineって言うのは、むやみやたらにきびしい事を課すのではなく、自分の限界を知って、過剰なコントロールを控えるように常に調節を行なえる態度なのかな、と思う。みんなも、自分のdisciplineの出来てる分野と程度をたまに見直してみてください(^^)
サイトの更新、メルマガの発行が滞ってる自分。 disciplineなってないぞ。 (子供が病気だったので、子供を犠牲にしてまで仕事なんてそんなひどい親にはなれないわっ!!←言い訳。子供と一緒に寝てたクセして。笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こんばんはーー。マイク・タイソンの話で納得しました!! (それにしても、メキシコのボクサーは強いっ☆←余談。笑)
たまたま…?かもしれませんが、今まで接してきた中で、男女関係になると、もうめちゃくちゃ!っていう人達を思い出すと、仕事や勉強なんかで、極端な程ストイックな人が、何人かいました。そして「そこまで自分を、 犠牲にしなくても~!!」ってな位、責任感が強かったり、完璧主義でもあるんだけど、異性に関しては、理解不能な程の(!)いい加減さが発揮されてるなと。なるほどっと。タガは外れるってものですねーー。^^; そしてアメリカでのdisciplineの程度、確かに極端な差がありますね。思い当たるのが、人々の体型の差!!アメリカって、お相撲さんの如く、太りすぎてる人もいれば、マドンナやシンディ・クロフォードみたいに鍛えてる人もいるなあって。そう考えると、体型だけでなく、色々な面で大きな差があるのでしょうね。 (2005.11.14 21:28:35)
確かに 日本人てキチントしてるひと多いけど
男の人で掃除や料理はダメって人いるでしょ そういう人が留学しちゃうと迷惑だったりします。 私が留学時代に会ったそういう迷惑男の話をトラバさせていただきました。 (2005.11.15 03:35:29)
Junquitoさん、コメ頂いたのに返事できなくて申し訳ないです。ここ最近テンテコ舞いです。来週に結婚を控え、何かあわただしくなってきたり、英語のツボが爆発的に売れてしまったり。メールの対応に追われている今日この頃です。
Disciplineは私は剣道を教えるのでよく使いますね。 本当にバランスは難しいです。 やる事はやる。しかし、やる事をやってるから、後は何してもいいってのじゃないのよ・・・ ここがですね、非常に難しいですね。 マイクタイソンは、トレーナーが亡くなってから、 檻から放たれた獣になりましたね。 もともとが、獣ですからね (笑) いや、本当に難しい問題っす!! 今から課題と結婚式のプログラム日本語訳にしなければ、未来嫁に怒られる!! それでは!! (2005.11.15 04:16:17)
Marisolさん
書き込みありがとうございます。 ストイックになればなるほど、ストレスのはけ口も必要になってくるんですよね。きっと。 私は、大学時代勉強のしすぎ(??)で、過食症でした。当時より20Kg近く減った今は、明らかにストレスフリーですが、あんまり頑張ってるなあ、とも思わず、複雑な気分です。 アメリカ人のあの体型、信じられないですよね(笑)。太ってると、やっぱりdisciplineに欠けている証拠!ってことで、世間の目も厳しいそうですが、disciplineというより、病気だと思う… (2005.11.15 18:54:44)
Hiromi Mamaさん
書き込み&TBありがとうございます。 そうそう、男性の外面がきちんとしてるからって、結婚しちゃってから後悔するオンナの人は多い!! 母親の立場からすると、息子の留学は、あくまでひとり立ちの機会なので、ホームステイ先や家を訪ねる友達に笑われない程度の「常識」は、仕込んでおくべきですよね。 (2005.11.15 18:58:27)
今藤真大さん
忙しそうですね~。 スポーツは、技術だけじゃなくて精神面を鍛えることも大切だから、結構バランスの取れた人が多いと思うのですが、お金が絡むとダメになっちゃうんでしょうかねえ。 3億ドルを10年足らずで全部使っちゃったってのも、大物と言えば大物ですが(汗)。1日3千万円か… 逆を言えば、それだけ豪快な性格じゃないと、世界のトップにはなれないのか。何かが間違ってる気がしますね。 では、結婚式の様子など、機会が会ったら教えてくださいね(^^) (2005.11.15 19:05:11) |
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