テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:DVD
大食い選手権とか、早食い王などという番組が、テレビで人気になったことがあります。真似した中学生が喉を詰まらせ、窒息死する事故があり、一時自粛していましたが、最近はまた復活。それなりの視聴率を取っているようです。 ホットドックの早食いで、日本人が6連覇しました。このジャンルでの日本は、世界的レベルにあるようです。地球の3分の1が飢えているのに、食べ物をもてあそんで無駄な競走をするのはけしからん、という意見もありますが、飽食の国のマイナーなお遊びとして見逃してもいいでしょう。 私自身は、大食いや早食いではありません。が、どちらかというと食いしん坊のほうです。B級グルメを自称していて、美味しいものには目がありません。食とギャンブルと映画鑑賞が、体力が衰えた年寄りにとって、残された生き甲斐といえるでしょうか。蛇足ですが、疑似恋愛のほうは卒業しました。 制作=2001年 アメリカ映画 99分。監督=ボブ・ジラルディ。出演=ダニー・アイエロ、エドアルド・バレリーニ、カーク・アセヴェド、ヴィヴィアン・ウー、サマー・フェニックスほか 冬のニューヨーク、トライベッカ。イタリアン・レストラン"ジジーノ"のオーナー、ルイス(ダニー・アイエロ)は、長年のビジネスパートナー、エンリコ(フランク・ボンジョルノ)がギャングに殺害されたことを知り気分が滅入っていました。 もう一つルイスを悩ませていたのは、彼の息子ウード(エドアルド・バレリーニ)の存在。イタリア帰りのこのチーフ・シェフは、ルイの反対を押し切り、伝統的な家庭料理で街の人々に愛されてきたこの店を、おしゃれな人々が集うトレンディ・レストランへと変えてしまったのです。 人気レストランの1日を描いた小規模な群像劇といえるでしょうか。冒頭、ルイスとエンリコの会話が、この店の素性を暗示しています。有名店ですが、何か裏がありそうな雰囲気。ダニー・アイエロのマフィア的風貌が意外なラストを予告しているようです。 2ヶ月先まで予約が一杯の人気店。今夜も満員です。さまざまな客が評判の料理に舌鼓を打っていました。ウエイトレスは忙しく1階のテーブルと地下の厨房の間を往復。すれ違うとき、よくぶつからないものだ、と感心しました。 それそれひと癖もふた癖もありそうな客たち。簡潔な描写でキャラを立たせているのは見事です。それに反して、厨房の連中は、副シェフのダンカン(カーク・アセヴェド)以外は、描き分けられていません。中堅から新人まで、忙しそうに働いていますが、その他大勢の扱いです。 出される料理は美味しそうですが、コックたちの職人技は、お目にかかれません。ソーセージをフライパンで炒めるのは一瞬ですし、名人級の包丁捌きもありません。和食とイタリアンの相違でしょう。 結末は、客の欲求不満を解消してくれます。拍手喝采とまではいきませんが、きっちりとオトシマエをつけてくれました。これがなければ、見る人は納得出来なかったでしょう。小品ながら、佳作と評価しておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月23日 10時29分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[DVD] カテゴリの最新記事
|
|