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October 26, 2006
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カテゴリ:かなくんの事
 先日、かなくんの初めての言語療法に行ってきました。
第1回目だったのでまずはかなくんの様子の聞き取りや発達テストなどをしました。
これからお世話になるT先生は先月のことばの教室・学習会で初めてお会いした先生です。
その学習会では残念なことに他の講義の司会進行を仰せつかっていたので、T先生のお話は
聞いていなくて先生の人柄なども人づてに聞いた話での印象しか持っていませんでした。

 後日アポを取るために電話にてT先生とお話をさせてもらったのだけど、その時は電話越しと
いうこともあってなんとなくあまりいい印象ではありませんでした。
忙しそうだったし「もうすぐ4歳になるのなら、始めるのがちょっと遅すぎる」なんてことも
言われたので期待薄というかとりあえず行くだけ行ってみるか、みたいな気分になっていました。

 でも結果的にはお話をさせていただいて本当にとてもいい先生ということがわかって、それが
本当に嬉しいことでした。また1人かなくんにとって力強い味方ができたみたいな気分です。

 本人からの聞き取りはムリなので私が答えるという形で発達テストをしました。
内容は2週間前に療育手帳の再判定の際に行ったテストと全く同じものでした。
なのであまり悩むこともなく質問にもスラスラと答えられました。
 というよりも「出来る」と答えることが少なくて悩む間もなく「できません」と即答する
質問が多かったです(汗)。
再判定の時と同じようにT先生も最初に始めた3歳~6歳用のテストから0歳~3歳用のものに
変更されたりして、それも想定の範囲内とはいえちょっと苦々しい気分でした。

 でも、確実に違ったことが!
私が「出来る」と答えた内容に対しての先生から返ってくる言葉は
「スゴイ!」
でした。
 同じ月齢の子供が難なく出来る事柄に対してあまりにも出来なさ過ぎるかなくん。
それでも数少ない「出来る」についてT先生は私にではなくかなくんに
「スゴイ!頑張ってるねぇ~」
「できるようになってきたんだ。キミは頑張りやさんだなぁ~」
などと大袈裟ではなく、本当にさらりと褒めてくださいました。
 私の「出来る」という回答にたいしてきっちり毎回かなくんの目を見てかなくんのことを
褒めてくださいました。
 
 私は今までこんなにかなくんのことを褒めてくださった方に会ったことがありません。
それは周囲の人々が冷たいなんていうことではなくて、本当に褒めるべきことがないのです。
褒める、というプラスのことよりも出来なさ過ぎるというマイナス面が突出しているかなくん。
だから私の中でもある意味諦めがあるし、それはもういちいちいろんな子供やいろんな事柄に対して
比べては苦しかったり切なかったり悲しかったりする気持ちを味わいたくなくて、自分から
「出来なくて当然」と位置づけてしまっていたのかもしれません。
 
 そんな私の気持ちをT先生は汲み取ってくださりながらも、
「この子はここまでいろんなことができるようになってきた。大きな大きな成長ですよ」
と認めてくださいました。
いろんな話をさせてもらうなかでなかなかと発作の抑制が出来ない話になり、
「発作が出るようになってから全く発達していません。むしろ後退しているんです」
と話すと
「お母さん、それは違うよ。この子はこの子なりにたくさんたくさん成長しているよ。
 全くその当時のままなんてことは絶対にないから。出来るようになったことがいくつもあるでしょ?」
と静かに諭されました。
 私はビックリして少しポカンとしていました。
今までこんなふうに言葉を返してくださる人はいませんでした。
主治医ですら病気発症当時から精神発達は停滞している、と言い切ったのですから。

 考え方ひとつ、心持ちひとつなんだなぁと改めて実感。
ことばの教室に通いだした1歳半の頃にあの某大名誉教授から
「ST(言語療法)に通っても、効果はあまりない。
 効果を求めるとしたら長い年月を掛けて長い長いスパンで見ていかないとねぇ・・」
と言われてSTを諦めたのですが、そのことですら「効果がないことはない」と仰ってくださいました。
それこそ長いスパンで見ていくのが大事ならもっと早い時期からじっくりじっくりとやることに
意義があるのではないか、というのがT先生のお気持ちです。
そして私がこんなに長い間何もしてやれずにかなくんを放置してしまったことや、今現在通っている
ことばの教室は健常児主体であってかなくんのような障碍児に対応するカリキュラムがないような
状態で、だからことばの教室に通わせること自体意味がないことなのではないかということを
T先生にぶつけると先生は一言


 今までお母さんがこの子に対してしてこられたことに
              意味がないことなんてありませんよ。
  お母さんの働きかけは絶対にこの子の糧になっています。
   それは間違いのないことです。僕が保障しますよ!
 

 と仰ってくださいました(涙)。

 いつもいつも「これで本当にいいんだろうか」「果たしてこの子にとってより良いこととは
ナンなのだろうか」と自問自答している私にとって、まさに天の声としかいいようがありませんでした。

 私のしてきたことは間違ってはいない。
 確実にかなくんにプラスになっている。

 そう認めてくださったことで、この2年半ともすれば自分を責めて責めて責め続けていた私や
夫にとってこんなにも涙の出る嬉しい嬉しい言葉を頂戴することができました。

 そう思うと、あの某大名誉教授は一体ナンなのさ!?という考えもよぎり・・(怒)。
要するにあの名誉教授はいろんな施設の代表に名を連ねていて、幼児教育のなんたらを講演したり
とてもご立派な活動をしていらっしゃるそのギョーカイではかなりの著名人でいらっしゃるそう
なのですが、これはやっぱり私が思うに


  事件は会議室で起こっているんじゃない!
         現場で起こっているんだ!!
 by青島刑事(踊る大走査線)

 ということだと思うんですよね~・・。
まさに会議室での机上の論理では名誉教授の仰ることにも一理あるのかもしれないけれど
T先生のように1日に何人ものいろんな発達障碍の子供さんやその親と接してきて、親子と一緒に
模索しながらその子供のためにと日夜奔走していらっしゃる方の方が物事をよく理解されている
のではないかと思うのです。
特に子供というのは信じられないような可能性や奇跡が起こったりするんだから、最初から
「効果が出ない」なんて決め付けてしまうのは今さらながらどうかと思います。
T先生はこの世界の方が分かっていらっしゃらないことを嘆いておられ、本当のところをいうと
かなくんのかかりつけの病院ではなくてわざわざここの病院に通ってこなければならないという
こともオカしいと憤慨していらっしゃいました。
 主治医のいる病院の中でSTもできて、主治医とSTの先生とで病気の面と発達の面から
サポートできる体制が一番望ましいのであって、そういう病院のシステムをどこの病院でも
作っていかなければいけないのにそれが全然なされていない現状に憤りを感じていらっしゃいました。
お恥ずかしい話ですが、私の住んでいるこの岐阜県では裏金問題が勃発しております(恥)。
裏金が何億もあるのならその一部でいいからこういう現状を打破するべく打開策にそのお金を
投入してほしいのにね、なんてT先生と話をしました。
岐阜県・・・。全く情けない限りです。

 そんなこんなで、予定の一時間はあっという間に過ぎていきました。
かなくんは最初の20分くらい子供用のイスにちょこんと座っておとなしくしており、先生に
「落ち着いていいお顔をしているね」と褒めてもらえました(驚)。
私もこんなにおりこうにしていてくれるとは思ってもみなくてビックリでした。
一時間の間に5本も6本も電話が入り、全て先生の予約を取る電話でした。
T先生は度々話が中断することを謝りつつ、言語療法士の数が足りないことにも触れてなんとか
もっともっと言語療法士の育成に力を入れればもっともっと悩んでいる親子の力になってあげられる
のにと仰ってみえました。
そのへんのところ行政でどうにかならんのですかねぇ、ホントに・・。

 最後に
「お母さん、今まで本当に辛かったね。よくここまで頑張ってこの子に寄り添ってきたね。
 これからボクに何ができるかまだなんともいえないけれど、なんとかお母さんとこの子のために
 なるように精一杯頑張らせてもらうつもりでいるから。一緒に頑張っていこうね」
と仰ってくださいました(号泣)。
かなくんの人生の中でこんなにこんなにかなくんのことを褒めてもらったことなどなく、私も
母親なのに諦めモードでこんなことじゃいけないなと改めて思いました。

 ちょっと慣れてきて部屋の中を徘徊しはじめたかなくんはボールがうまく取れなくて怒って
頭を床に打ち付けました。最近気に入らないとこういう自傷行為をするのです。
そのことも先生に相談すると
「そうかぁ・・。かなくんは今辛いんだよね。
 こんなに痛いことをしなくちゃいけなくて、それでも気持ちの持っていきようがなくて
 こういうことをしちゃうんだよね。キミが一番一番辛いんだよね・・」
というので頭を殴られたようなショックが・・・。
今までこういうことをするんです、と相談するたびに
「これは問題だねぇ」
「何か落ち着かなくてイライラしてるんだろうね。もっと落ち着かせればしなくなるよ」
といわれ続けてきたので、行動にばかり目がいってしまっていて、そんなことをしなきゃいけない
かなくんの気持ちというものに全く気がつかなかったのです。
 いくら何も分からなくたって、そんなことをすれば痛いよね。辛いよね。
でも気持ちをうまく伝えられなくてそれでこんなことをしちゃうんだよね。
もっともっと早くに気がついてあげられたらよかった。
いつも「この問題行動どうにかならんかなぁ」としか思えなかった。
もう本当に・・・。かなくん、ごめんね。
そして改めてT先生のスゴさに驚きました。

 もともとが安っぽい感情の持ち主なので(汗)、この日は感動したり感激したりと大忙しでした。
でも本当にT先生に出会えてよかった!!

 予約は1ヵ月か1ヵ月半に一度ということだったのですが、かなくんはもっと頻繁にSTをした方が
いいということで先生がムリに時間を作ってくださって次回は3週間後となりました。
T先生、本当にお忙しいのに感謝感謝です。

 次回から本格的なSTが始まるのですが、とりあえず次回はバランスボールで一緒に遊ぼうねと
T先生がかなくんに声をかけていました。ボール大好きなかなくんは先生に遊んでもらって楽しい
時間を過ごすことができるのではないかな~と思っています。

 そんな感じで緊張の初言語療法は無事終了しました。
私がかなくんのことを想って、かなくんのためにすることは1つも間違うことはない、という
T先生の言葉を希望にこれからをまた頑張ってかなくんとともに歩んでいこうと改めて思いました。





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Last updated  October 27, 2006 12:53:22 AM
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