なんで教師なの?
僕は、教師になりたくて、筑波大へ来た。だから、よく聞かれるのが、「なんで、教師なの?」ってこと。端的に理由を言うと、「教育に問題点を感じた」から、教育の現場において、自分が教えられていて、いろんな問題点を感じてきた。こんな教師が教えていていいの?ってのもいくつかあった。もちろん、逆に、こういう教師になりたいなぁ、というのもいくつも見てきた。その両方があって、教師はこういうのが必要なんじゃないか!というのを考えるようになった。その中で、子どもの教育を考えた時に、その理想からかけ離れている教師もなかにはいた。だから、そんな教師がはびこる世の中が嫌だなと思った。自分が、そういう世界に何か貢献したいと思った。それがきっかけ。だからね、今は、どんなクラスを受け持とうとも、生徒たちには、そんな当時の僕みたいには感じてほしくないわけだ。嫌だなぁ、と感じることがもたらすプラスの影響もあるだろうけど、嫌だなぁ、とさえ感じないことが、ひとつ理想とも思えた。僕はそれを体現したい。生徒たちが、どの授業を受けても、「楽しかった」「面白かった」とも言える状況が作りたい。教育とはどんなものがいいのか。その理想を、たくさん考えていきたい。そうやって、教育の現場から、家庭まで、影響を与えて、それらをすべていい方向に変えていけたら、なんと素晴らしいことだろうか。それが、僕が教師として頑張っている理由である。