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ニュースから <中国反日デモ>北京の日本大使館に投石、一部は暴徒化
北京市北西部の海淀区で9日午前に始まり1万人規模に拡大した反日抗議デモは、このうち数千人が日本大使館や日本大使公邸に向かい、一部が投石して大使館の窓ガラスを多数割るなど暴徒化した。 北京でこれほどの反日デモが起きたのは、1972年の日中国交正常化以来初めてとみられる。 参加者は、「打倒日本」などと気勢を上げ、一部が日本大使館に向かい、武装警官隊の阻止線を越えた。警官隊は事実上、通過を容認した。 ****** 今回のデモが、そもそも無許可だというのが私にとっては意外です。 私が旅行で訪れたときの中国は、人民服を着ていて、外国人の自由旅行は許可されていませんでしたし、中国国内から新聞の持ち出しも禁止されていました。 ニ言目には「日中友好」ですが、友好の割には、ベラボーに高い外国人料金を払わされました。 北京大学の日本語学生が現地添乗員の実習に来ていましたので、歳の近かった私が卒業後の進路を訊ねると、「卒業の進路は共産党が決めるから、自分には選択の自由はないと」彼は言っていました。そのとき、「選択の自由」という言葉が日本語でなかなか思いつかなかったのが印象的でした。 それに、税金という制度が感覚的に分からない様子で、いろいろ質問をされました。 そんな時代の「セピア色の中国の街」を見た私からすれば、ずいぶん共産党の締め付けが弱まったんでしょうね。 ポーランドの、自主労組「連帯」のワレサ議長が登場してきた時と、国内の雰囲気が雰囲気が似ているのでしょうか・・・ しかし、長い中国の歴史で、民衆が自主を経験した歴史があったのでしょうか・・・ 少なくとも、ポーランドには民衆の自主の経験があったと想像できるのですが・・・ 中国国内では富める沿岸都市に、貧困の山岳地方からの流民問題が、以前報道されていました。ますます北京共産党が、全土を掌握するのは難しくなってきているのでしょうね。 今は、中国国内でのエネルギー不足が問題になりつつあります。次に来る問題は、食料不足だと言われています。 今まで、中国人の食生活の中心はブタ肉でした。今後牛肉の味を覚えると、人口が多いぶん爆発的に牛肉の需要が高まります。 そうなると、高収入を求める農業生産者が、穀物を牛の飼料に使うようになり、国内に流通する食料用穀物が不足することになるそうです。 安い低品位の穀物が、飼料として大量に生産されるようになると、食用に堪えられる穀物は少なくなるため、低所得者も輸入された高い穀物しか入手できなくなります。一種の飢餓輸出みたいな現象です。 食い物の怨みは恐ろしいですから、人民暴動になる可能性がアリですね。 リアリストの中国人にとって、尖閣諸島の問題にしても、教科書問題にしても、政府主導でないデモをするには問題があまりにも生活から遠いのではないかと考えてしまいます。今回のデモには、何か違う意味があると勘繰ってしまいます。 たぶん、憂さ晴らしをしながら、政府の出方を見ているだけなんでしょう。 中国人の人々は、日本人と違い政府や役人を根本的に信じていないと、私は感覚的に感じていますからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.02 05:35:26
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