カテゴリ:└多田圭佑
こんにちは、アウトドアーズ・コンパス 多田です。
ロングトレイル、ファストパッキング、ウルトラライト、 最近よく耳にすると思います。 これらの新しいアウトドアの分野が、ちかごろアウトドア雑誌をにぎわせています。 ギアにこだわり、軽量化をすることで、より安全で、より自由な旅を実現しよう、というものです。 軽量化をすることで、体の負担も減り、機動力も増し、より遠くに進める、お得な考え方です。 ただ、軽量化をすることで、犠牲にしなければならないこともあります。 例えば、私が使っているバーゴのトライアドEXストーブとマグカップ。 チタン性で軽量、300mlくらいの水なら難なく湧かすことが出来ます。 アルファ米とカップラーメンくらいなら十分対応できます。 ところが、山で煮炊きをしておいしいご飯を食べたい人は、この装備ではどうにもなりません。 より火力が強く安定したガスバーナーやガソリンバー ナーが必要です。 山旅を繰り返し、いろいろ試すことにより、自分にとってこれだけは外せない、ここは削っても良い、というものがわかってきます。そうしているうちに、自分なりのスタイルが確立されてきます。 荷物は重い方が正しい、軽い方が良正しい、というものではありません。 自分にとって不必要なものを排除し、必要な物を確立して行けたら、楽しい山旅を実現することが出来ます。 私もまだまだはじめたばかり、発展途上の段階です。 毎回新しい発見があり、次はこうしよう、もうちょっと工夫すれば もっと快適になる、このザック、もっとこうすれば良いのにな、なんでこんな設計にしたんだろう、自分ならこうするのにな、など、山に行く度に、すごく考えさせられることが多いです。 いまや、これも楽しみの一つになってきています。 またまた前置きが長くなってしまいましたが、今回は先日行ってきました、国東半島峯道ロングトレイル2daysのレポートをします。 国東半島峯道ロングトレイル、多くのアウトドア雑誌のロングトレイル特集において、日本のロングトレイルの一つとして数えられ、紹介されています。 このトレイル、世界農業遺産にも認定されたこの地域で古くから行われてきた六郷満山峯入行のコースをベースに、トレッキングやウォーキングの醍醐 味を味わうことの出来る登山道や遊歩道を追加するなどの工夫を加え、楽しく、そして心地よく歩けるトレイルとして再構成さたものです。 修験道とだけあって、険しい場所も多く、寺やお地蔵様や、神社などが多く、また絶景ポイントも多く、見応え、歩き応えのある、ほんとに素晴らしいトレイルです。熊野古道にまったく引けを取らないであろう道だと思います。 今回は、全長約150kmに及ぶこの道の一部を、ファストパッキングスタイルで歩いてきました。 10月14日 朝一のフェリーで別府に上陸。その後電車とバスを乗り継ぎ、11時半頃に最寄りのバス停、浜内新田バス停に到着です。 まずは腹ごしらえ、目当てにしていた食堂は、な、なんと本日定休。 しょうがなく、となりのスーパーでおにぎりを買い、隣の唐揚げやで唐揚げを購入。 この唐揚げ、大正解。激うまでした。中津の近くだけあって、本場の唐揚げが味わえました。 一つ目のセクションK4の起点まで、しばらくロードを歩きます。 参考にさせていただいたブログにも書かれていましたが、立て札は立派なものですが矢印が書かれておらず、かつひっそりと立っていて、若干わかり辛い。おそらく、これも何かの意図があるものだと思います。 K4は、完全にトレイルとなります。まずは猪群山、ストーンサークルを目指します。 途中、上質なボルダーがお出迎えです。下地が良ければ、面白い課題ができそうです。 このような気の利いた立て札もあります。「汗をふいちょくれ」 「いっぷく望」到着。早速、絶景がお出迎えです。この先への期待が高まります。 続いてストーンサークル着。円形に並んだ石の間が神の領域だそう。 中心の一番高い岩の先っぽにくぼみがあり、そのなかになんと金魚がいるそうです。 その金魚を見たものは盲目になるとされているそうです。登れそうでしたが、さすがにできませんでした。 飯牟礼神社着。「国東半島では、古代から、六郷満山と総称される天台宗の密教寺院が多く築かれ、大分県宇佐市の宇佐神宮を中心とする八幡信仰の影 響を受けて神仏が習合した文化が栄えた。」らしく、国東半島霊場、国東半島33箇所などといわれているようです。 あ、ここは神社でした!が、このような寺院や神社がトレイルの中にも多く点在していて、寺好き史跡好きにはたまらないルートとなっています。 早くも熊野古道越えか! その後しばらく下り、集落を通過し、再びトレイルへ。森の中を歩いていると、おお、遠くに岩肌が、本日のメインディッシュ、中山仙峡です! だんだん道が岩っぽくなってきた。ついに鎖が登場。そろそろくるか? きたーー 大絶景 高度、わずか300メートル。この標高でこのスケールのでかさ、 はんぱない!!!まじでやべーぞ!!! ↑の写真、じつは、ナイフリッジです。片方は完全に切れてて、もう片方も落ちたらやばそうです。 とくに路面は悪くはないですが、集中して渡ります。石鎚の天狗に行く道の10倍くらい怖いかも・・・(笑 引くとこんなかんじ!!高いとこ苦手な方はちょっと通過不能かも・・・ 途中、こんなお地蔵さんも多く見られます。 今回の装備はこんな感じです。 そんなこんなで、若干迷ったりして、霊仙寺に下り着いたのが4時過ぎ。 暗くなったら道に迷う自信があったので、本日はこのへんで終わりにすることに。 住職にお願いして、前の空き地でテントを張らせていただくことになりました。 感謝感謝。 今回のテントは、シングルウォール・ワンポールのテント、NEMOのメタ1Pです。 今回の張り具合は上出来です。 シュラフはナンガの昔のモデル、スウェルバック180SPDXです。スペシャルデラックス!! コンパクトながらも0度対応。 しかし、今夜は冷えそうだ。 クッカーはおなじみ、VAGOのトライアドEXストーブとマグカップとスポークです。 お決まりのアルファ米とカップヌードルカレー味。 しっかり食べて、明日に備えます。 後編に続く・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月22日 17時12分34秒
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