カテゴリ:中学受験・サポート
「ほんまでっかTV」で、脳科学の興味深いお話がありましたね~。
大学生で実験。 「興味のある内容のときには、黒板をケータイで写真を撮っても良い」としたのと、 「黒板を自分のノートに写しなさい」としたのと、 テストをすると、点数はケータイで写真を撮った方が高かったというもの。 結局は「方法」よりも、「興味・意欲を持てたかどうか」が理解につながっているということでした。 これは、以前の記事にも書いたことがありますが、フィンランドで健康管理についての600人・15年間かけての実験でも同じような結果が出たということもありました。 医者や管理者によって、健康指導をされた600人よりも、各自に任せた方が病気になった率が低かったというものです。 やはり、人は「意欲」「気持ち」が「理解」となり、「行動」につながり、それが「習慣」となって「性格」となっていくようです。 また番組では、「楽しそうに授業をする先生のクラスは、その教科の得点が伸びる」とも。 それは、感覚としては既に誰もが感じていたことだと思います。 「楽しそう」「うれしそう」な人の表情を見ていると、自分の脳はその表情を理解するにあたり、自分も楽しそう・うれしそうだと共感し、記憶するというのですから、 受験生をサポートする、我々講師も、保護者の方も、もっと意識して笑顔で子供達に接する必要がありますね。 勉強を楽しいものだと脳が理解してくれたら、こんなに楽なことはありません。 キッズメンタルプロの講座でも学んだのですが、人は「気持ち」に合わせた「身体」でいたいとするそうですよ。 極端な例を挙げますと、辛い気持ちに合わせるために身体を傷つけてしまうとか、 うれしくてうれしくて、声を出して飛び跳ねるとか。 特に辛い気持ちのときに、あえて「楽しいとき」「平常なとき」に身体を合わせると、 脳は身体の方に気持ちを近づけようとする反応を示すということも言えるそうなんです。 落ち込んでいるときに下を向き、膝を抱えるように小さくなろうとするところを、 共感しその感情を受け止めた後、多少無理目にでも、身体を開かせて、上を向き、深呼吸するというようなこともきちんと効果が認められているそうなんですね。 勉強で疲れがちな子供達のそばで、我々大人までがため息ついたり、小言の言い過ぎで眉間にしわを寄せていてはいけないですね。 明るく、前向きに、笑顔で。 基本的には、今の状況を「肯定的」な空気にしてあげることで、少しだけかもしれませんが、 生徒たちの疲れを軽減できるかもしれません。 また、平素笑顔である大人がふと見せる厳しい表情は、何時間のお説教よりも生徒たちを「はっ」と気づかせるかもしれません。 今日のこれは、私のしばらくの決意表明です。 基本は笑顔で楽しく明るく。 そして、注意するときとのめりはりを強調すること。 運動会が秋にある生徒さんは特に、暑い日とか雨とか季節の変わり目で大人も体調を崩しやすい時期ですし、体調も気力も充実するのに1年のうちもっとも困難な時期です。 今は、やいやい厳しく追い立てるよりも、むしろ思い切った息抜きプランや、ある程度頑張った後のご褒美などを提示した方が効果的だと私は考えています。 ラストスパートを頑張り抜くためにも、今は「集中力」の深さというか高さというか、そちらを意識させたいというのもあります。 勉強時間は結果的に減ってもかまわない。 睡眠時間も大事です。 だらだら長い時間机に座って自己満足するぐらいなら、 「今日は1科目1時間しか勉強してはいけません! それだけで絶対宿題終わらせて、遊びにいくからね!」というような。 集中切れているのに気づいたら、イラっとするのをぐっと我慢して、勉強から離れさせて、「勉強していない」という事実に気づかせてあげるのもサポートかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月15日 22時57分50秒
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