カテゴリ:国語
国語は、実力がつき始めますと、テストの得点は一旦下がります。
ほぼ全員、そうなります。そういうものだって思っていてください。 国語に対して、自信がない生徒さんは模擬テストのとき、全文をじっくり読む事はしません。 文章をちらりと見て、物語が得意なら物語の方から、論説文が得意なら論説文から、 どちらかだけ一生懸命取り組んで、もう一方は傍線部の近くだけピンポイントで読んで答えたり、設問の中で記号のものだけを答えたり、というようなムラのある解き方をします。 文章を全文読まずに要領だけで解いても、そのやり方では平均点をちょっと上回る程度で壁が来ます。 ある程度、解き方を身につけて多少難しめの文章でも読みこなせるようになると、目が滑るような浅い読み方ではなく、内容を深く理解しようとして読むようになります。 これは大きな進歩なのですが、慣れるまでは時間がかかってしまいます。 文章の内容がつかめてはいるのだけど、時間制限には間に合わずに、解く設問の数が減ってしまいます。 また、出題者は特に記号選択問題において、ある程度の読解力がある生徒を見越した「間違い答え」を作成します。 8割ぐらい文章の要点を指摘しているのだけど、あと2割ぐらいが拡大解釈であったり、ある部分を読み落とした解答となっていて、公立の小学校の先生なら○をくれそうなレベルで、厳密に言うと不正解って感じの選択肢ですね。 読み込めるようになってきたからこそ、こういうのにひっかかってしまいます。 いままでがむしゃらに振り回していたバットで、偶然ヒットも飛ばしていたのですが、 きちんとしたフォームで規則正しく理想的なラインに振れるようになったからこそ、相手にそれを読まれて変化球に対応できずに三振してしまう。 その時期はいわばスランプのような状態ですが、「スピード」よりの学習から「理解」よりの学習になったときに起こります。もしお子さんに「こんな難しい文章よく読んだね。どんな話?」って聞いて、ある程度返事が返ってきているようになら安心してください。 時間を2倍にしたときに点数がぐっと伸びましたら、「理解」する力が伸びている証拠です。 国語力は、時間配分があるため「理解」と「スピード」の両方がないと得点に表れません。 1度時間配分という設定を外してあげて、納得いくまで解かせてあげたときに、得点が高得点になるようでしたら、 理解する力は充分についているということです。これからスピードをつけていくために、問題集に取り組んでいきましょう。多くの文章、設問を解いていく経験値で、スピードもついていきます。 この時期に偏差値が下がると、不安になると思いますが、 入試当日のテストでいい点数をとれば合格がいただけます。 今日の模擬テストの結果よりも、本命校の入試が大切ですよね。 そのために今は何をどう取り組む時期なのか、ちゃんと見据えましょう。 過去問題もそろそろ取り組んでいますね。 五ツ木・駸々堂のの判定ですが、15年ぐらい見てきての実感としては、 Aだと、第二志望、第三志望とする方が多い。当日は他の校を受験して、ここは受けない方も多い。 Bだと上位合格ゾーン。 Cは、過去問対策をすれば充分合格ゾーン。 Dは、要努力。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月03日 10時51分05秒
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