カテゴリ:国語
国語の授業で、課題の解答解説をしているとき、
特に記号選択問題で「あー、消さなかったらよかった~。」「最初そっち書いていたのに~。」というつぶやきが聞こえます。 講師に「これ、×になったけどね、ぼく、最初の答えのままにしておいたら正解だったなんだよ。惜しいんだよ。」というアピールでもあるのでしょう。 生徒自身、そういう問題は「ほぼ正解」というふうに感じてしまいます。(私も昔そうでした。) しかし、こういう問題こそ、重要です。 最初正解と考えていたのに、わざわざ書き直してまで「ニセモノ」の答えに書き直したということですから、 算数のうっかり計算ミスよりもずっと重症です。 正解を、手放して、ニセモノを「正解」と思い込んで、それを解答欄に書き込むというのは、何重にも間違っているのと同じです。 私の授業の中では、だいたい記号選択問題で「人気のニセ答え」については、必ずどこがダメなのかを説明しています。 それをノートに書き込むか、しっかり理解してもらいたいと思います。 記号を「運」の問題と解釈している子の多い事! いいですか、国語の入試問題を作っているのは、国語のベテランの大人です。 おっちゃんやおばちゃんが、小学生相手に本気で「これにひっかかるだろうな~、ひっひっひ」と、全力でまちがえさせようとワナを仕掛けてくるわけです。 そして、記号問題はだいたい、正解のと、ひっかかってしまうのと、その2つの記号に生徒の解答が集中します。 2チームに分かれるようなものです。その1問で点数は2点しか変わらなくても、順位が大きく変わります。 宿題などで、記号問題で迷ったとき、「うーんと・・・こっち?やっぱこっち。」というふうに、迷っている二つの記号を見比べる生徒が多いです。 迷っているということはその部分の理解が甘かったということです。 その二つの微妙なちがいに線を引き、本文に戻ることが大切です。 根拠は「本文」にあるという鉄則を改めて確認しましょう。 宿題の場合ならば、「イ」(アと迷った。)とかメモを残しておくといいかもしれませんね。 解説のときによりいっそう集中できるのなら、そういう解答もありだと思います。 記述問題であれば、惜しければ部分点が加点してもらえることがあります。 記号選択の問題では、たとえその解答が微妙~な言い回しの違いで惜しいものであっても、×は×。0点になります。 自分が選んだ解答のどこがダメなのか、きちんと分析する習慣をつけていきましょう。 そのためにも、宿題は『全力で』解いてきて下さいね。 いい加減な解き方の10題よりも、本気出した2題の方が、国語の積み重ねていくステップの1段としては意味があります。テキトーな解き方では、変なクセが取れなくなります。却って遠回りになります。 そして、今の時期は、たくさん間違えて、たくさん解説を浴びるように受けてください。 間違えることは恥ずかしいことではありません。 弱点の発見が、実力アップの最初のステップですからね。 塾で恥ずかしがらずに「わからない」「知らない」ということを言えるようにしてあげてください。 過去の記事 ・授業の前のちょっとお話「偏差値の高い学校がイイ学校なの?どうイイの?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月11日 18時43分51秒
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