塾の授業中、講師の話に集中して各段落ごとの要点を掴めるようになってきた生徒さん達、
模擬テストをやってみると、見るも無残な点数・・・、
ということは多いです。
落ち込んでしまうと思いますが、国語はテストで「できる」まで到達するのにはなかなか時間がかかります。手応えがあってからだいたい3~8か月ぐらいかかります。
「サポートありなら、文章を読み込んでポイントを掴める」
↓
「サポートありなら、文章を理解して設問を解くまで集中が維持できるが、設問のうち数問はまだひっかかってしまう。解説を聴くと納得して正解が答えられる。」
↓
「サポートありなら、文章を理解して、よっぽどの難問以外の設問も正解できる」
↓
↓
「(講師がそばにいなくても)文章を集中力Maxで読み込み、授業中と同様のレベルで設問に向かって解ける」
↓
↓
「文章を集中力Maxで読み込み、設問ごとの注意点や授業でのポイントを使いこなして正解の確信をもって解答欄に記入できる問題が大半。」
↓
↓
「限られた時間という焦り、周囲のえんぴつの音などに集中力が切れることなく、いつもどおりの実力が試験で発揮できる。」
と、こんなふうに、以前よりわかるようになったなぁと思っても、試験で発揮するのには超えないといけない壁が何重にも立ちふさがってきます。テストではだいたい受ける生徒さん達の学力を正確にはかるためには平均点は45~55点ぐらいに設定されていますから、難問も多いです。
特に、学校でアクティブラーニング推進の名のもとに、ペアワークやグループ学習を採り入れていると有名な学校の生徒さんは、苦労している子が多いように感じます。
一人で静かな空間の中で、考え抜く、集中しきるという習慣が身についていないと、試験で点数を取ることが大変難しいのです。
もし、思ったよりも点数が取れなかったとき、このままにして苦手意識を膨らませてしまわないようにする必要があります。
時間無制限でやり直しをさせて、何点アップできるかを見てあげることです。
原因は「国語力不足」ではなく、「時間・スピード不足」だと言ってあげてください。
今週、試験をした6年生、採点しながら☆マークをつけていきました。
「今回不正解だけど、君の力なら当然正解できたはずの問題です。☆がついているのは、もう解けるはずなのに、×になってしまった。捨ててしまった問題。もったいないよ。必ず深く深く考えて、絶対これが答えだわと納得するまで考え抜いて、解答欄に書いてきてください。」
と解答用紙を返却しました。
赤字で書かれた得点の横に、青字で「+26点のはずです。」と☆マークの得点合計を書き込みました。
中には赤字の数字よりも青字の数字の方が大きい生徒さんもいます。
今の自分はミスってこんな点数だけど、この調子で頑張れば、この点数には届くんだ、先生がそう言っている。今日この点数だったかもしれないんだ。取りたかったなあ。次はもう少し自分の力を信じてしっかりやってみよう。
と、こんな気持ちになることが、試験に取り組む一つの収穫だと思います。