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カテゴリ:国語
大学生に、就活支援講座の講師として1日や2日だけ講義をしにいくこともあるのですが、その際、やはりこちらは20歳を超えた大人を相手にするわけですから、普段の小学生に対してする講義よりも、展開を考えて用意していきます。でも、それは余計なおせっかいと受け取られることも多くなってきました。「最低限のカリキュラムだけをゆっくりやってくれればいい」という感じがありありとします。
私の感覚では、中学受験をする小学生の1コマよりも濃い内容を伝えたいと思い用意したことが、反応を見ながらしていくとその半分もできないことがよくあります。 以前は、自分で問題集を解くことは家でもできるので「講義」の時間は、講師による説明を聞きたい、言葉どおりに「講義」を中心にしてもらいたいという要望の方が多かったのです。講師仲間ともよくその話になりますが、黙っている時間が長いとさぼっているような気持ちになりました。 今は、「講義中に問題を解かせて、自己採点する時間」が長い方がアンケートの結果が上がります。講師仲間の中には「先生がしゃべりすぎです。」と書かれたこともあるとか。 講義で講義してクレームがくる。 意欲のない学生や集中力の切れる学生は、その時間は当然のようにうとうとしています。 真面目な学生は、問題を解いて採点していますが、「質問はありますか」「良い解き方があれば知りたいという単元があれば個別にアドバイスしますよ。」と言っても、ほんのわずかな数の学生が来るくらいです。 物事の優先順位とか価値とかはあまり考えなくなっているようにも感じます。元々大学時代は、楽な方、楽な方に流れてもいきやすい環境ですが、以前に比べてそれはより顕著になっているように感じます。 入社試験の中に、グループディスカッションを採り入れるところがぐっと増えているというのも、わかる気がします。 ちなみに、中学高校の面接や企業の入社試験の面接で「志望動機」を尋ねると、自分を磨く意識を持っている人とそうでない人との論理展開で大きく分かれるんですよね。 「どうしてこの学校(会社)に入りたいのですか?」と聞かれれて、その学校(会社)を知ったきっかけについて話をする人が多いです。 ある程度目標を意識し、自分を磨いてきた人であれば、「入ったら〇〇をしたい」という入学後(入社後)の話をします。 語彙力・言葉遣い・読解力・記述について塾でも指導していますが、やはり言葉は「思考」を伝えるツールで、そこから育てていく必要があると改めて思います。 自分の力を磨き、理解できることを増やすために、勉強を頑張っている子たちは、自然とその意識も育てていけているとそう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年09月06日 17時29分19秒
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