カテゴリ:中学受験・サポート
例えば 第一志望校として挑戦するA中。 (本人の平均偏差値+7) 第二志望校として実力的に妥当なB中。 (本人の平均偏差値±0) 第三志望校として余裕の合格圏C中。 (本人の平均偏差値-5~10) 以上3校を受験を考えるとします。 「第一志望校」と「挑戦校」を別に考える。 「第一志望校」を「挑戦校」と呼び、「第二志望校」を「第一志望校」と呼ぶ。 挑戦校として挑戦するA中。 (本人の平均偏差値+7) 第一志望校として実力的に妥当なB中。 (本人の平均偏差値±0) 第二志望校として余裕の合格圏C中。 (本人の平均偏差値-5~10) 生徒さんが精神的に少し楽になります。 不合格になる確率が高いときには、「挑戦校」と言って、もし不合格となっても「挑戦」したことを誇りに思えます。「失敗」というのではなく前のめりになったことを賞賛してあげてください。後に引きずりにくくなります。 通学時間という物理的なものもそうですし、部活動や行事についての取り組み、コース編成、説明会での先生陣の印象・・・いざ、進学先として、大切なわが子を6年間(3年間)預ける学校として、偏差値以外にも様々な項目が出てきますよね。現実的に進学するであろう学校を「第一志望校」と呼んでおく。 「ダイイチ志望校に不合格になってしまったから不本意だけど、こっちに来た」という気持ちで入学式を迎えるのは賢明ではありません。 変にプライドが前に出てしまうと友達も作りにくくなります。 挑戦校に合格した場合。 それは子供にとって大きな大きな自信になることでしょう。 しかし、現実的なことを言うと、自分よりも成績がよい生徒がほとんどの中に、なんとかぎりぎり滑り込んだような合格の場合、その環境で伸びる性格の子か、苦しむタイプの子かしっかり見極めましょう。 極端な例を言えばA中の最下位で6年間苦しい思いをするのなら、D中のトップの方が本人にとっては快適ということもありえます。 私立の中学のカリキュラムは、かなり早いです。 上位で合格してもついていくのがやっとということもおおいにあります。 また、B中は部活は趣味程度。あくまで勉強中心の進学校。 C中は、コーチなども熱心で全国大会常連の運動部もある。 という場合、成績的にはゆとりを持って入学できるC中で、運動部に入り学生生活ならではの厳しい部活動でしか学べないことを学べることがあるかもしれない。 いろいろな角度から考えて収穫の多い学生生活を過ごすことを考えてあげるのも大切なことです。 塾は上位に合格してもらいたいのでいろいろいいます。 それこそ最下位だろうがなんだろうが合格は合格です。 でも、通う本人にとってのベストは何か。 (大学の指定校推薦枠を意識するのなら、余裕をもって上位をキープできる学校がお勧めです。) 過去の教え子さんの例でいいますと、ある子は、A中に合格したけど通学がしやすいC中へ進学して、部活も勉強も一生懸命、全国模擬テストでは成績上位者の常連になっていました。 入試では1位だったそうですが、定期テストなどでは油断するとベスト10を逃すこともあり、 また気が引き締まって次はまたトップ・・・といい刺激もあるようです。 お母さんは、「もしA中に進学していたら、よくても半分ぐらいのところだと思うんです。 450人中220位とかでは次にがんばって10位あげても210位。 それだと少しずつパワーダウンしていただろうと思う。」とおっしゃっていました。 小学校では「賢い」と一目置かれていた彼女は周りの期待に応えたいというのがエネルギーになっていた。 それに近い環境という点では、あえて余裕のある中学への進学が功を奏したと言えるでしょう。 ある子は、最初は予定になかった挑戦にA中を受験してみごと合格。 成績的にはちょっと背伸びをしてA中に進学。 それによって、のんびりほんわかしていた彼女が、きりっと芯の通ったというか、自分の意見をしっかりと持って表現できるようになったとお母さんがおっしゃっていました。 「先生、周りはみんな自分より賢いから、手を抜けへんよ~。大変やけど、みんなと肩並べられる自分になりたいから、必死にがんばってる。がんばり続ける自分て、ちょっとかっこいいかな~と思ってるから この学校に来てよかった~!」 この子の場合は、挑戦校に進学してよかった。 こつこつ取り組む努力家の性格、自分を磨き続けることに前向きな彼女は、 周りがみんな自分より上というのは絶好の環境だったようです。 お子さんの性格を加味する必要があると思います。 こんなはずじゃなかった・・・そういうエピソードも結構耳に入ってきていませんか? 私自身が、高校進学の際、偏差値だけで決めて失敗しました。 ですから、私の教え子については、できるだけ性格や本人の描いている中学生活も配慮して進学先について話し合ってきました。 少なくとも成績だけで自動的に進めるようなことはしてきていません。 こういう塾や講師は少ないようです。 勉強してきた人にしか得られない「合格」はどれも全てに大きな意味があります。 ですが、塾にとっての価値と、お子さんの人生にとっての価値は必ずしも一致するとは限りません。 一致していればいいんですが、そうでないとき、判断できるのは、親しかいません。 進学先として中学を見たとき、性格と校風を見比べて、判断できるのは生まれてからずっとお子さんを見続けてきた親だけです。 学校の持つイメージや風評、見栄、ブランド・・・揺れる気持ちはわかりますが、 大切なのはお子さん本人。6年間、結構長いです。 学校に照準を合わせて無理にお子さんをねじこむとどこかで無理が生じます。 「なにかのまちがいでもいいから合格させて~」なんて拝むように中学を見上げるのではなくて、 お子さん側に基準を合わせて学校を選択していく。 せっかくここまでがんばってきたお子さんです。 「この学校に入ってよかった!」毎日楽しそうに学校に通ってほしいですね。 しかく
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最終更新日
2018年12月11日 18時40分59秒
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