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・「MAJOR」の感想・幼稚園編2
名台詞1「何になっても親の背中をみて育ってくれたらきっと大丈夫だと思う」(本田千秋・星野桃子) 本田茂治が妻・千秋と生まれてくる子供に何になって貰いたいか語り合っているときと、本田茂治が桃子先生に子供がいたらどうなって欲しいか訪ねた時に出てくる台詞である。やっぱ親である以上、こう自信を持って言える男になりたいね。うちは多分無理。 代打の切り札として球界復帰を果たした本田茂治。その姿を息子に見せるために一緒に球場に来ていた吾郎の幼稚園の先生である星野桃子との会話で、子供に対する思いがかつての妻・千秋と同じ事を知る。そして茂治は思いきって桃子をデートに誘うのだが。 秋も深まったある日、吾郎は6歳の誕生日を迎える。ところが誕生日当日、茂治は練習で帰りが夜遅くなる、次の日も吾郎の誕生日をすっかり忘れているような素振りを見せるが、実は誕生日翌日に思いがけないプレゼントが用意してあった。横浜スタジアムを二人だけのために貸し切ったのだ。プロが戦う大舞台の球場で親子はキャッチボールで誕生日を祝う。 春になった。吾郎が幼稚園を卒園したこともあって、茂治と桃子は堂々とつきあえるようになり、いつしかプロポーズまでしていた。そんな時、代打の切り札として活躍していた茂治は遂にスタメン入りを果たす、その相手はメジャーから来た鳴り物入りの投手ギブソン。序盤から160km/hの速球を投げて6者連続三振を決める、そこで茂治に打席が回るが、第一打席はピッチャーフライ。そして第二打席で160km/hの速球をスコアボードに叩き付ける。 日本での初被安打が特大アーチとなったことと、バント攻撃で揺さぶられたギブソンは、第三打席に立った茂治の頭部に死球を当ててしまう。一時は気絶した茂治だったがすぐに気がついて何事もなかったかのように1塁へ進み、何事もなく試合を終えて帰宅したのだが…。 翌朝、何時になって起きない茂治を不思議に思った吾郎は、茂治の手をそっと触ってみる。母が死んだときがそうであったように、茂治の手に人の手とは思えない冷たさを感じるのだ。 茂治の復活と死を描く「MAJOR」幼稚園編の後半。初めて漫画本で読んだときはテレビ等の情報で茂治の死に様を知っていたから良かったものの、そうでなかったらかなり辛い物語として見てしまっただろうな。 茂治と桃子の恋物語が淡泊なのは消化不良のような気がしないでもないが、少年向けの漫画であることを考えれば仕方ないだろう。それとギブソンの登場であるが、メジャーから来た助っ人外人ってみんなあんな調子に乗っているのかな?と思ったりする。確かにこの漫画の時代設定では、メジャーの選手は自分たちこそ世界一という自信と誇りは強かったからね、現在は野球に於いては日本が世界一だけど(北京オリンピックで日本が金メダル取るのが当然だと私は思っている)。 それと吾郎の誕生日、11月5日って私と2日違いなのね。この事実を知ったときにこの漫画と主人公本田吾郎に親近感が湧いた。 茂治の死後の話は人間の持つ優しさと自分勝手さが上手に描かれていると感心した。特に人間性が上手に描かれているのは吾郎の伯母である。金の話を聞いた瞬間に手のひらを返すというあの態度こそ、人間がもつ本来の習性のような気がする。それと茂治の死を聞いて訪れたギブソンに殴りかかろうとする茂野も(こいつ茂治が死球受けたときも乱闘しかかったな)。 まぁ紆余曲折の末、吾郎は桃子に引き取られて育てられることになるが、こういう本筋の背景にある人間ドラマをきちんと描いて行くリトルリーグ編までの流れはかなり好きだ。 次はリトルリーグ編の最初のところについて書いて行く予定。連載金曜日にしようかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.05 00:01:35
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