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新はいじまのわがままブログ~嗚呼、素晴らしき鉄ヲタ人生~

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2022.05.14
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カテゴリ:あにめ他の話題
…前回「クレヨンしんちゃん」劇場版を見たのは去年の9月でしたから、やっぱり「もう次作?」って感じが抜けきらなくて…。

 いずれにしろ今年の劇場版「クレヨンしんちゃん」を、今日近所のシネコンで観て来ました。大型連休を避けたら映画館が少しは空いているかな…と思っていたら、座席はほぼ満席ということでビックリです。まぁコロナの影響でまだ全座席開放している訳ではないので、実際には観客の入りは実際には6~7割ってところなんでしょうけど。

※ ここから先は「クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」のネタバレがあります。まだ観に行っていないのに展開を先に知らされたと苦情を言われても責任は負いかねますので、ここから先の閲覧には十分に注意してください。

 物語は唐突にみさえがしんのすけを出産した日から始まります。ここで起きていることは基本的に臼井先生が作り出した古くからの設定通りですので、映画の宣伝文句にあった「しんのすけ出生の秘密」というのは古くからのファンにとっては全くありません。ただこのシーンはしんのすけ誕生シーンの描き直しただけではなく、本作の登場人物である ちよめ を描き入れるなど手が入っているのは確かで、本作の物語の起点として上手く描き直されたと感心しています。

 すぐに唐突に物語は現代へ、平穏な野原一家とかすかべ防衛隊の面々の前に突如現れる怪しい母子(ちよめと珍蔵)。そして「出産した病院で子供(しんのすけと珍蔵)が取り違えられた」と説明されるところから本館的に物語が始動します。ですがこの「出産した病院で子供が取り違えられた」というのは珍蔵を守るためのちよめの狂言である事を早々にハッキリさせた点はとても良かったと感じています。この点をハッキリさせるのが遅いとこの取り違え騒動ばかりが気になって気が散る事は間違いないからです。この基本設定を揺るがしかねない展開は、早々に畳んだ方が物語のためなのです。

 同時に「忍者の里」のこと、珍蔵の父のこと、「忍法もののけの術」の存在、「地球のおへそ」という物語の世界観も明確にした上で、物語を本筋である「しんのすけが野原家に戻る物語」「ひろしとみさえがしんのすけを助けに行く物語」の二元中継に持っていく展開は見事です。設定などに置いて下手に隠しごとをしなかった事は物語を単純化させ、同時に気が散る要素がなく物語にのめり込んでいけるからです。

 しんのすけは風子という女の子と忍者の里長老の家に忍び込む大冒険をしますが、これが上手くいった事がかえってしんのすけの里心に火をつけるという展開もまた良いです。またこの段で出てくる忍者達の多種多様さは観ていてとても面白かったところです…一昨年の「ラクガキングダム」の時に無駄なキャラクターが多いと批判しましたが、あの時は本当はこういうことをやりたかったんじゃないかと思い直すようになりました。

 その結果で野原一家が忍者の里で再会…ここを感動のシーンにしたかったのは分かるけど、ちょっと引っ張りすぎだとも思いました。ひろしとみさえがしんのすけの寝間着を着ていたゴリラをしんのすけと勘違いして抱きしめるのはギャグなんだから、あれは引っ張らずにあっさり済ますべきものだと思うのです。せっかくひろしが良い台詞を吐いているのに、アレじゃその台詞が台無しですよ…おかげでその後のしんのすけ登場と再会はしらけてしまいましたし、ゴリラを抱きしめるシーンもギャグとして中途半端になってしまいました。まぁその後の一家で抱き合っているシーンに、しんのすけの寝間着を着たゴリラが混じっているというもうひとつのギャグがあったのは救われましたが。

 そして物語は「地球のおへそ」が抜けて人類存亡の危機になると言う、ここまで観ていれば予想通りという展開になるのですが…そこへ至る道のりがちょっと予想外で面白かった。てっきり長老がなんかやらかすかのように見せておいて、実は珍蔵の父が息子を庇ったがためにそうなったというのは上手く考えたと思っています
 野原一家チームはこの危機から世界を救うべく行動を開始するのですが、ここでみさえとちよめの二人が心を許しあいともに行動するまでの展開は子供向けとは思えない内容でちょっと感動しました。同時にかすかべ防衛隊の面々を上手く物語に取り込んで、しんのすけたちの友情とそこへ入っていきたいけど入っていけない珍蔵を描き出し、そこから珍蔵が忍者の子ではなく「ただの子供」だということを浮き彫りにしてゆくのも良い展開だと思いました。珍蔵が「ただの子供の一人」だと分かったからかすかべ防衛隊の中に入ってゆく事が出来、同時に皆に忍法を教える事ができたという展開は複雑で子供にはわかりにくいかもしれませんが、面白い展開でした。

 でも野原家だけでは世界のピンチを救う事が出来ない現実を、あの長老が見事に演じきります。どう演じたかって…長老の「小物」感がいい味を出していたのです。しかしこの小物が身近な人に足をすくわれるという展開は観ていて痛快でした。ここまでどうしようもない「小物」に忠実だった長老の秘書が突然裏切ったのは、本当にあっぱれでした。

 そしてクライマックス、かすかべ防衛隊の面々と珍蔵が「忍法もののけの術」で巨大動物に変身して「地球のおへそ」を元に戻す…かすかべ防衛隊とゲストキャラが力を合わせて世界を救うというのは、ここ最近での劇場版「クレヨンしんちゃん」での王道的展開ですね。でもかすかべ防衛隊の面々が動物に変身するにしても過去の劇場版作品にとらわれず新しい発想で変身動物をを選んだのは面白かったです。しんのすけは「ぞうさん」になるのかと思わせておいて、最初はタコの足、二度目はシロに変身するというのは意外性があって良かったです。また同時にひまわりが動物ではなくイケメンに変身するというのも、臼井先生が創り出した彼女のキャラクターを存分に活用していて面白かったです。

 今作のヒロインであるちよめは妊婦として描かれ、ラストで出産いるという展開になりました。この「妊婦が活躍する」「出産の際はみんなで力を合わせる」という要素は、女性の進出が多くなってから久しい現代の世の中においてとても大事な要素だと思いました。この作品には「妊婦だって何でも出来る」という妊娠中の女性への応援が含まれていると感じました。
 同時にその息子の珍蔵は「悩める忍者」として描いたのも印象的です。使えるはずの忍術を使えずこれに思い悩んでいたという設定と、友情によってこれを乗り越えるという展開は子供向けの映画として満点を与えられる部分です。珍蔵のこういう面はシリリとダブるところがありますね。

 「クレヨンしんちゃん」のオールドファンである私が喜ぶシーンもいくつかありました。その中で最大の物は、序盤で「変わり身の術」を多用してくれた事ですね。臼井先生作品で忍術と言えば、やっぱり「変わり身の術」なんですよ、やっぱり
 他作品のパロディもあって笑いました。明らかに「君の名は。」を意識したシーンもあって笑えました。

 いずれにしても今年の劇場版「クレヨンしんちゃん」もとても面白く、また感動要素もあって質が高い作品ですね。個人的な好みでは昨年の方が好きですが、質の高さではここ数年で持っても良いのではと思っています。


 週末に天気が悪くて、山へ行けずにガックリきています。
 明日は行けたらいいなと思っていますが…やっぱり天候が…。





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Last updated  2022.05.14 14:35:51
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