ぬこまとillust自由帳(´･ω･｀)

〔Naruto疾風伝〕27話（247話）〔叶わぬ夢〕。

チヨ婆様はサソリがワザと負けたかの様に云ったのだけれど、其れはチヨ婆様の〔願望〕じゃ無いのかな。サソリはサソリなりに自身の信じる矜持の為、手心は加えていないのじゃ無いのかな。

自分の死すらも、達観していたサソリ。

サクラの〔お前は人の命を、肉親を何だと思ってるんだ〕と云う言葉。これは（この世界観の割には）平和な時代に生まれたサクラならではの台詞だなぁと思いました。

思うに、Narutoの世界観では〔コミュニティの存続〕こそが一番の目的であり、其の為〔忍は道具〕と云う言葉が、時折出てきます。国の中で、国家とは別に独立した権力を持ち、〔武装集団〕〔軍隊〕として存続すると云う事は、並大抵な事では出来ないと思います。だからこそコミュニティ内の結束が、しつこく云われるのです。其のシステムを成り立たせる為の手段が、里に持ち込まれる〔任務〕。〔任務〕をこなす事、此れ即ち〔コミュニティの存続〕させる為の最大の手段なのです。〔任務〕には、善悪・良し悪しで図れないものが、多々有るのでしょう。だから〔忍は道具〕で無ければいけないのです。だからこそ、サソリの〔其れが忍の云う台詞か？〕にサクラも一瞬、逡巡したのでしょう。

サソリの〔人形に成りきれなかった人間〕と云う言葉。

砂隠れの里では、其の〔忍は道具〕と云う認識が、徹底されていたのでしょう。其れは、登場時のチヨ婆様からの言動からも、読み取れます。また、我愛羅に一尾を取り付かせた、砂の里の総意からも読み取れます。親を亡くしたサソリが〔忍は道具〕と云う考えに深く、そして、自分に都合良く捻じ曲り染まったのも、その辺の思想誘導が有ったのだと思います。生身を捨て傀儡になりたかったというサソリ。その思いの元は、此処に繋がるのでしょう。

ただ其れは〔里の為〕では無く、あくまでも〔己の為〕に行使されたのが、サソリのアイデンティティなのかもしれません。

ただ、この〔忍は道具〕と云う考え方が、木の葉では〔仲間を大事にする〕と云う、少しヒロイックな言葉に置き換わっています。其れは、木の葉の前火影（猿飛先生）が、この世界観の中では〔人権派〕な人だったからだと思います（因みに彼は、里の長としても本当にバランス良い人物だったと思います）。〔コミュニティの存続〕と云うものを、コミュニティ内での人との繋がりと云う所に帰着させ、だからこその〔仲間を大事にする〕と云うヒロイックな言葉が、今の世代の子達（ナルトやサクラ）に、倫理観として持たれているのだと思います。

波の国編の最後のナルトの言葉、〔忍は道具〕に対して云った〔でも其れなんか違うと思う〕〔俺は俺の忍道を行く〕が、今の世代の子供達（ナルトやサクラ）のアイデンティティとして、また、視聴者で有る私達も、この非情な世界観の中で共感出来る一面として、描かれているのだと思います。

同じ目的〔コミュニティの存続〕、同じ手段〔忍は道具〕でも、其のその方向性が全く違うと云う所に、悲劇性が有るのかなと思いました。

…と云う様な踏み込み方で今回のサソリ戦を、ピエロの制作者さんに描いて欲しかったです。

人気で云えばサクラよりサソリなのでしょうけれど、この回はサクラの成長の回だと思っています。だからこそ今回の、サクラの〔お前は人の命を、肉親を何だと思ってるんだ〕、この台詞で、サクラが心身共に成長した姿として、感動的に描かれる筈だったのに。其れが仔サソリのお涙頂戴シーンで何だか不発気味。

まぁ、確かに仔サソリは可愛かったのだけれど(*´Д`*)、波の国で見せた物語の深さが、全く無い〔表層的〕な幕引きに、これじゃぁサソリも浮かばれないなと、少し思ったり。

我愛羅の奪還はまだ先の様なので、もう少し諦めずに見守っていこうかと思います(*゜ー゜)。カカシ先生の活躍もまだ先の様なので、見守っていこうかと思います(*゜ー゜)。

最後の〔恋のライバル〕には和みました。過去の良かった時代を思い出しました。

絵の話。最後くらい、恰好良いサソリを描いてあげたかったから。夕日の背景にしてみたけれど、今一つだったので、白背景の逆光に途中変更。因みに、サソリは4回描いたね。今日で5回目。先週は8/15のツンデレサソリの絵。光の中の逆光って結構好きかもです。ただ肌色が濃くしなければいけないのが、好みでない感じ。肌色はあくまで白い赤な感じが好きだから。あ、一昨日の銀さんの絵、服の模様間違えたよ。修正。銀さん好きなのにだめだめだなぁ。