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まいかのあーだこーだ

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2022.10.10
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いちじくを運ぶ掛け声朝の鐘 星月夜五畳酒場の笑い声 赤とんぼ街にひびくはキキの声 秋茄子の美味い酒場がコンビニに ズル休みさやか駅前純喫茶 ピザ窯の奥に小さき火朝寒し 口開けの客は西瓜と連れ立ちて
プレバト俳句。
お題は「店のオープン」。





フルポン村上。
ピザ窯の奥に小さき火 朝寒し


掲載決定。
文句のつけようのない出来。

場面描写も正確。
遠近感があり、
「冷」と「暖」の対比があり、
情感もあって、
下五に季語を置く形式がその情感を活かしている。
きちんと定型に収まっていて誤読の余地もなし。

…パーフェクトですね。



森迫永依。
いちじくを運ぶ掛け声 朝の鐘


ええ~っ?
この人、森迫永依ちゃんなの?
25才?上智卒?
萌音萌歌より年上じゃん!
やばい、頭の時間軸がおかしくなってる…。


今週の1位です。
無花果いちじくは晩秋の季語だとのこと。

モロッコの光景と聞くと、
さらに味わいが増しますねえ。
朝の鐘が鳴って、市が開いて、コーランが響いてくる?

ちょっと久保田早紀の「サウダーデ」を思い出しました。
(あれはポルトガルのトマト売りですけど)



篠原ゆき子。
星月夜 五畳酒場の笑い声
星月夜 五畳酒場のさざめきに
(添削後)

才能アリの2位。

添削句のほうは、
季語を活かすために下五を抑制し、
末尾を「に」で締めて倒置法のようになってます。



三浦獠太。
赤とんぼ 街にひびくはキキの声
キキの声ひびける街の赤とんぼ
(添削後)

原句のほうは、
「キキの声」が現実なのか幻想なのか判然としないし、
そちらに重心がありすぎて、
上五の季語が置いてけぼりになってる感もあり、
取り合わせとしても噛み合わないように思えます。

添削句のほうは、
幻想と現実がうまく溶け合って、
ちゃんとジブリ的な世界観になってますね。



ニューヨーク嶋佐。
秋茄子の美味い酒場がコンビニに
秋茄子は美味し 酒場はコンビニに
(添削後)

原句を最初に読んだときは、
「自分にとっての酒場」がコンビニの中にある、
と誤読してしまったのだけど、

作者いわく、
酒場が潰れて新しくコンビニが出来てしまった、とのこと。
そうなると「秋茄子の美味い酒場」が実景ではなく、
季語もすでに失われていることになります。

これは添削しても、あまりパッとしない。



キスマイ横尾。
ズル休みさやか駅前純喫茶


掲載決定だそうですけど…

助詞がないので、
どこで切るべきなのか迷います。
A:ズル休み/さやか駅前/純喫茶
B:ズル休み/さやか駅前純喫茶
C:ズル休みさやか/駅前純喫茶
D:ズル休みさやか駅前純喫茶

Aなら三段切れになるし、
わたしはBで二句一章かと思ったけど、
これだと、季語ではない上五が宙に浮いてしまう。
Cは、意味の上から考えてちょっとありえない。

…ってことで、
先生はDの一句一章と解釈したようです。
すなわち、季語の「さやか」は、
前の「ズル休み」にも、後の「駅前純喫茶」にも、
どちらにも掛かりうる、という解釈。

しかし、文法的にいえば、
(短歌の掛詞でもないかぎり)
形容動詞が前後両方に掛かるなんてことはありえない。
これは、いささかズルい読み方であって、
賛否が分かれるだろうと思います。



梅沢富美男。
口開けの客は西瓜と連れ立ちて


これも掲載決定だそうですけど…

下五「連れ立ちて」の是非。
村上が言ったように擬人化の問題もあるけれど、
そもそも連れ立って「来る」のか「出る」のか分からない。

作者の意図とは逆に、
馴染みの店主から西瓜を貰って店を出て行く、
と解釈することもできるはずです。
事実、わたしはそのように誤読しました。

擬人化を排して、
「西瓜をぶらさげ来とすれば、
誤読の余地はありません。

梅沢は、
接続助詞の「て」でお茶を濁すのが悪い癖だと思う。





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最終更新日  2022.10.15 20:28:51
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