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テーマ:和食(435)
カテゴリ:美味しいもの
今日はわたしの父の十七回忌の法事でした。
朝11時からというので10時半にお寺に着くように歩いて出かけました。そのため昨夜から忙しく、昨日のブログはパスでした。 雨が降らず、暑かったけれど酷暑というほどではなくて、ほんとに幸いでした。 息子家は、法事には息子だけ。でも、きてくれる方達(皆、親類です)に孫を是非お披露目したいと弟が言ってくれて、お嫁ちゃんが食事だけ参加ということで、法事が終わった頃に孫を連れてお寺に来てくれたので、今日は雨ではなくて孫シャワーをたっぷり浴びられた1日になりました。 ちょうどお墓でお参りをしているところに来てくれたので、小さい子供が大好きだった父にもひ孫を見さてあげることができて、父も喜んでくれたと思います。 お参りが済んで、お昼には予約していたお店に到着。 伺ったのは石のださんという、最初弟が馴染みになり、それ以来我が家でも何かというとお世話になっているお店です。 先月大阪から夫の姉妹たちがきた時も、息子家、弟と一緒にこちらのお店で夕飯を戴きました。 マスターが腕利の板前さんで、しかも大変な目利きなので、いつも本当に美味しいものを出していただけます。大阪勢も感動していました。 駅前や繁華街でなく住宅街にあるので、お座敷も広くて、ゆったりお料理やお酒が楽しめるのもありがたいところ。 孫は、先月も広いお座敷でのびのび遊んでいましたが、一月後の今回はあと二週間ほどで一歳ですから、また一段とよく動くようになっていて、ハイハイは電光石火、掴まり立ちと伝い歩きもお手のもの、手放しでも数歩なら歩いて尻餅です。それでも、広いお座敷で自由に動き回らせることができたのでご機嫌でした。その上、土曜日のお昼なのに貸切にしてくださっていて、おかげで孫が騒いでも、大人は気兼ねすることなく美味しいお料理を味わえて、本当にありがたかったです。 マスターが腕によりをかけたお料理、例によって後半は写真を撮り忘れていますが、写せた分だけ紹介させてください。 右は前菜。自家製のカラスミが絶品でした。 左はお刺身。鯛と本鮪、カンパチ、それに生のトリガイ。 こちらのお店のお刺身は何が出ても本当に美味しいのですが、今日の鳥貝はもう最高でした。ほんのり磯の香り、でも臭みは全くなくて甘いので、普段貝は生では食べない夫と息子がぺろっと完食しました。 焼き魚、サワラだと思います。付け合わせのキャラブキも自家製です。 生しらす、大根おろしで和えていただきました。 これも今まで食べた中で一番美味しい生シラスでした。 ハモと梅肉だれ。はもって鱧って書く意味がわかるような、とっても豊かな味わいの湯引き。梅肉ダレは酸味と塩味が究極のバランスでした。 本日の最高峰。いちご煮です。鮑とウニのすまし汁ですから、超高級料理ですよね。わたし、缶詰しか食べたことがなかったのですが、炊き立てはもう、天にも上る美味しさでした。青菜はほうれん草です。ネギとか青紫蘇を入れるものだと思っていましたが、ほうれん草のほんのり甘味が良く合ってビックリでした。 写真を撮り忘れで一番残念だったのは、孫のためにマスターが用意していてくれた卵焼きでした。出汁だけで焼いたとっても綺麗な卵焼きです。もし赤ちゃんが食べないようなら大人の皆さんで大根おろしと醤油で召し上がってくださいと言って出してくださいました。 もちろん大人も戴きました。ふっくらして出汁というよりたまごそのものの優しい味でした。 肝心の孫は一口大に切って持たせるとパクッと頬張りあっという間に食べてしまいました。それから何度も、持たせると頬張るのを繰り返し、二切れくらい食べたようです。この頃だんだん好き嫌いもするようになって、気に入らないとベッなどと言いながら投げるのですが、この卵焼きは一度も投げませんでした。味もさることながら、絶妙のふわふわ加減がまさにプロの技だと思いました。 それと、石のださんの名物、「翡翠梅」。青梅のヘタをとって針で満遍なく丁寧に穴を開け、何回か煮こぼしてアクを取った後、弱火で煮ては火を止め、また煮ては火を止めてゆっくり糖分を染み込ませた皮も実もとろけるように柔らかい、翡翠色の梅の甘露煮です。クラッシュアイスに載せて目と舌で涼しさを味わいました。 締めに稲庭うどんと茶そばをいただき、お腹がパンパンだったので、用意してくださった天然ウナギの鰻重はお土産に持ち帰りました。 ふっくらしつつ、歯ごたえがあり、皮はパリッと焼き上がったウナギに、江戸風の辛めのタレと硬めのご飯。夕飯に美味しくいただきました。 弟のことを無駄に食通などとつい悪口を言ってしまうのですが、その弟がマスターと相談して決めてくれた最高に美味しいお料理の数々に深く感謝し、もう悪口を言うのは金輪際やめようと誓ったわたしでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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一つ一つの素材を生かし、丁寧な調理。
これこそ料理人の心意気、というお料理の数々。 こういうのをいただいてみたいですよね。 やっぱりチェーン店では、こういうものは食べられません。 お孫さんの愛らしさに、集まった方々は瞬殺されたことでしょう。 しぐさの一つ一つに、思わず笑顔になる。 お店がお孫さんに用意してくださった、特別な卵焼き。 お孫さんの舌を育てますね。 (2024.06.30 06:06:36)
お父様の17回忌・・お疲れさまでした
終えた後のお食事 食通の弟さんのおかげでおいしいものを食べることができてよかったですね 孫ちゃんがぱくぱくと・・ 彼方で目を細めていらっしゃったことでしょうね 父の3回忌・・うちの弟はどこへ連れて行ってくれるのかな・・ (2024.06.30 08:09:14)
おはようございます
お父さんの 17回忌 凄いですね この回忌になりますと 親族の集まりは無く 家族のみが多くなってると 思います 豪華な法要料理 食べられない位の品数 味付けも 飛びぬけて 孫さんの 飛び入り 良かったですね 一言だけが ・・・ >もう悪口を言うのは金輪際やめようと誓ったわたしでした 瞬間 日 週 月 かと 思ってしまいました (2024.06.30 08:49:15)
>弟のことを無駄に食通などとつい悪口を言ってしまうのですが、その弟がマスターと相談して決めてくれた最高に美味しいお料理の数々に深く感謝し、もう悪口を言うのは金輪際やめようと誓ったわたしでした。
・・・なるほど勉強 他人の悪口を言う時や身内を誉める時はこのように言えば良いのですね。 でもなかなかこう上手くは言えそうにありません。 (2024.06.30 10:25:11)
mamatamさんこんにちは!
いつもありがとうございます!! 昨日はお父様の十七回忌の法事だったんですね。 もしかしたら私の実家の父と同じくらいにかな。 お孫さんも一緒にお食事も良かったですね。 とっても美味しそうなお料理で家族団らんも大切な時間ですね。 (2024.06.30 14:06:08)
>大阪勢も感動していました。
●あっそれは本物ですね! 食い倒れがどうこうだけじゃなくて味の文化が全然違いますから・・・彼らすぐ文句言うし・・・ >もう悪口を言うのは金輪際やめようと誓ったわたしでした。 ●それはそれは・・・美味しいとか旨いとかのレベルを超えてるわけですね ^^^) (2024.06.30 18:10:33)
何て美味しそうなお食事でしょう❤
どれも素晴らしいけど・・・ 「いちご煮」、羨ましい~~(^^)v 大人ばかりの法事や葬儀の場に 幼い子どもがいると 本当に和みますね。 いてくれるだけで 大人はみんな笑顔(*^_^*) 美味しくて和やかで 良い法事でしたね。 「無駄に食通」(笑) 私も弟はケチだ、と悪口言うんだけど 時々ハッと気が付いて 反省してます(笑) (2024.06.30 21:51:08)
こんばんは。
いつもありがとうございます。 高見彰七の探求、佳境を迎えています。 ひさしぶりに会うとお孫さんの成長を 実感されたことでしょう。 ハモやウニなど、うらやましい限りです。 (2024.06.30 21:55:29)
mamatamさんお晩でございます!
石のださんのお料理、美味しく楽しまれたようで良かったですね~~!(^_^) お孫さんもご一緒でさぞかし楽しまれたと思います。 貸し切りなら周囲への気遣いの必要もなく、お孫さんも伸び伸びと出来たことでしょう(^_^) 一番は親御さんが気楽で良かったでしょうね?(^_^) いいね! (2024.06.30 22:00:51)
十七回忌を親類まで集まられてされたのですね。
最近は、仏教に熱心な鹿児島でもせいぜい親戚まで集まるのは三回忌までであとは家族だけというのが多くなってきました。 私は55歳の時に父の五十年忌(父はフィリピンで戦死だったので)をしましたが、最近の風潮はどうなのかなと思ったりもします。もっともその時は母も健在でしたからね。 (2024.07.01 15:22:01) |