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ねぼすけの読書感想日記

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ねぼすけ2004

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2014.09.27
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カテゴリ:書評

著 者=藤 和彦
書 名=シェール革命の正体 ロシアの天然ガスが日本を救う
発行所=PHP研究所
発行年=2013.12
評 価=★★★☆☆

本書は、シェールガスそのものの技術的内容やデータ分析ではなく、シェールガスが与えるエネルギーの地政学としての影響が中心の本である。その点で、色々考えさせられる観点も多いが、欧州の中東産原油輸入量低下の理由分析やガスパイプライン取引だけがTAKE-OR-PAYなる記載など、考察不足や明らかな間違い個所が随所にあり、今一、本書を全面的には信用できない。

ただし、エネルギーの面で、米国でシェールガスが本格生産に移ったことによって安価な天然ガスの供給量が増え、米国産の石炭が欧州に回ることで欧州の天然ガスの必要供給量が減少したために、カタールを中心とした中東産LNGが米国にも欧州にも行き場を失ったが、日本の東日本大震災に伴う原子力発電停止と共に生じたLNG火力発電の需要増大によって幸いにも中東産LNGの行き場が確保できたことが理解できた。同時に、今後の地政学的展望として、ロシア産の天然ガスが欧州向けの先行きが暗いことから、日本を中心とした東アジア方面へのロシア産天然ガスが有望であるとの内容と全体的には理解した。

まあ、そんなに単純な問題ではないが、エネルギー地政学として現況をざくっと理解するには十分かも知れない。



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Last updated  2014.10.04 23:31:02
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