カテゴリ:歴史について
私は中学2年の頃、あの日の朝は、いつもより30分ほど間早く登校しました。
教室に入り、自分の席に着き、 少し経った頃、突然、辺りは夕暮れのように薄暗くなりました。 私は教室の窓を開け空を見上げました。 上空には異様な雲がありました。 低く垂れ込めた真っ黒い異様な雲でした。 私は教室の窓際に座っていたので、窓から顔を覗かせて、その真っ黒い雲を見ていました。 真っ黒い雲の中や表面では、赤・紫・青・緑・黄色の光が走り、不気味に覆いかぶさってくるようでした。 そのときでした。 男の先生の怒声が聞こえてきたのです。 『そこ!頭を引っ込めて窓をしめろ!』と。 その男の先生は走って校舎に駆け込みました。 私も男の先生の姿が見えなくなったので、また窓から雲を見ようとしたとき・・・・目の前をなにやら黒いものが上から下へと通り過ぎたように見えました。 次の瞬間、辺りは夜のように暗くなり、空からは黒い雨粒が降ってきました。 そして、男性が廊下を走る足音が聞こえてきて・・・・ 『そこの女子!早よ窓を閉めんかい!』と男の先生の怒声が教室内に響きました。 それでも閉めなかった私・・・・ 男の先生は私の代わりに窓を閉めて、 『窓ガラスが透明の分やったら外の様子が見られるのになぁ。しょうがないなぁ。』 と言っただけで、先生は私を叱りませんでした。 私は叱られると思っていたのだけれど。 後から担任の先生が話してくれたことなのですが、 私が窓から顔を覗かせていたから、その男の先生は黒い雨に濡れずに済んだそうなのです。 生徒に危険を知らせるために校舎へと駆け込んだ直後、放射線を含んだ黒い雨が降ってきたのだそうなのでした。 へそ曲がりもたまには役に立つのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.17 00:37:25
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