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May 8, 2007
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監督 : スティーヴン・シャインバーグ
出演 : ニコール・キッドマン  / ロバート・ダウニー・Jr
原作 : パトリシア・ボズワース 『炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス』(文藝春秋刊)  
公式HP  || 

「 毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト (2007) 」

「 (原題)Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus (2007) 」

 

明るくて健康的なことが価値とされた1950年代の終わりのアメリカで、裕福で一流雑誌の写真家の夫に可愛い子供に恵まれていながら、自己の抑圧感に苛まれ隣人との出会いをきっかけに自立していく実在の女流写真家の半生にインスパイアされたファンタジー作品です。

 

 

監督は、「セクレタリー (2002) 」のスティーヴン・シャインバーグ。

主演は、「誘う女 (1995) 」でG・グローブ賞最優秀女優賞を受賞し、2001年に「トムの妻ではなく、独立した女優ニコール・キッドマンなりたかった」と言って、トム・クルーズと離婚した後、「ムーラン・ルージュ (2001) 」でG・グローブ賞で主演女優賞(コメディ/ミュージカル) を受賞し、「めぐりあう時間たち (2002) 」ではG・グローブ賞&アカデミー賞で主演女優賞をダブル受賞したニコール・キッドマン。2006年6月にカントリー歌手キース・アーバンと再婚しました。

共演のロバート・ダウニー・Jrは、監督である父ロバート・ダウニーと女優に母を持ち、父の監督作品でデビューしました。「チャーリー (1992) 」では、G・グローブ賞とアカデミー賞にダブルノミネートを果たしています。

 


 Story : 1958年、ニューヨーク。裕福な家庭に育ったダイアン・アーバス(ニコール・キッドマン)は、ヴォーグ」や「グラマー」などの一流ファッション誌のカメラマンである夫アラン(タイ・バーレル)のアシスタントとして働きながら、心の中には常に自分のいる世界に居心地の悪さと不安を感じていた。

そんなある日の夜、コートやマントで全身を覆い、目の部分だけがくりぬかれたマスクを被った男、ライオネル(ロバート・ダウニーJr.)がダイアンの上の階に越してくる。この男の異形に激しく心を奪われたダイアンは意を決し、カメラを手に彼の部屋のベルを鳴らす。扉を開いた“運命の男”に隠された秘密は、彼女の好奇心を欲望へと駆り立てていく―。




[ 2007年5月26日(土)~順次全国公開 ]

ー 公式HPより ー

 

この映画の主人公となるダイアン・アーバスは、結合双生児、同性愛者、ヌーディスト等のフリークスを撮り続け、NY近代美術館に出品されるほどになった実在の人物ですが、映画内で描かれているのは、映画のために大きく脚色されオマージュ化されている別のキャラクターとして描かれています。

裕福な家庭、有名雑誌の写真家の夫、美しい二人の娘に恵まれ、女としての幸せをすべて持っているかのように見えるニコール・キッドマン演じるディアン。

少女の頃から、顔に痣がある男の子を美しいと感じたり、死体を見るのが好きだったり、浴室の窓を開離してわざと隣人に裸を見せてみたり、常識的な感覚とか、そんな事をしてはいけないと言われるモラルとか、日常から常識で縛り付けられてきた彼女の独創的な美的センスが心の奥に押しやられていたまま燃え残った炎の熱さに息苦しさを感じたまま大人になってしまったディアンが、エレファントマンのような顔を隠した男ライオネルが自宅の上に引っ越して来るところを見てしまった瞬間、ある意味ダイアンと言う別人格への開放感を得るきっかけのように、吸い込まれるように自己解放の行動に突き進んでしまう心の描写を描いたファンタジー作品。

白を基調にした清楚でオーソドックスな服装から、胸元の大きく開いたブルーのドレスや赤のコートに身を包み、髪型もおろして自己解放への心理描写が髪型や服装などで表現されて行きます。

「エレファントマン」や「美女と野獣」、「不思議の国のアリス」などの不思議なイメージを少しずつ取り入れ、イプセンの「人形の家」のノラのようなキャラクターをディアンに脚色して、ダイアン・バースという写真家の誕生と存在の意味を創造しようと試みた作品と思われます。

ロバート・ダウニーJr.が演じた多毛症のライオネルはライオンと言うよりは、むしろスター・ウォーズのけむくじゃらのキャラにそっくりだなぁ~(笑)名前忘れちゃったのですが・・・なんだっけ?

 

この作品は、観る人を激しく選ぶ感じがしました。ニコールファンや写真家ダイアン・バースのファン、それ以外にはちょっと難解な作品でしょうね。

 

 

 


<ダイアン・アーバス(1923 ー 1971)>




トランスセクシャルや精神病院の収容者、小人・巨人など、フリークスたちを被写体に写真を取り続けたダイアン・アーバス。18歳の若さで初恋の人であったアランと結ばれ、女の子2人をもうけ、女の幸せと呼ばれる類いのものは全て手に入れたように見えた。しかし彼女の潜在的な才能は幸せな、言い換えれば緩慢な環境に身を置き続けることを許さなかった。

日常の中の異様さを切り取る写真家リゼット・モデルに学んだ時、被写体にしたい人々を見つける。それは多くの人が目を逸らし、存在を無視するフリークスと呼ばれる人々。彼らを撮影することで奇形を露にしようとするのではなく、普通と思い込んでいる私たちの驕りを暴くような、見る者を突き刺す写真は、彼女自身を束縛していたものから自由にした。

ファインダーを通し、常識を疑い形式を嫌う彼女の撮影スタイルは、48歳で自ら命を絶つまで続いた。死後さらにその偉業はたたえられ、現在でも多くのファンを持ち、世界各地で写真展が開催されている。







■毛皮のエロス ~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~(DVD) ◆20%OFF!



~おしまい~

 

 


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Last updated  July 7, 2007 02:03:03 AM
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Re:■ 毛皮のエロス/(ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト 2007) (05/08)   BCwall さん
ダイアン・アーバスが写真家になっていった、当時のアメリカの時代背景が、魅力的にあぶり出されていました。 (July 8, 2007 09:28:31 AM)

BCwallさんへ   rikocchin さん
ヽ(´▽`)/コメントありがとうございます。

>ダイアン・アーバスが写真家になっていった、当時のアメリカの時代背景が、魅力的にあぶり出されていました。
-----

そうですね~
1950年代の終わりの当時のアメリカの風潮がよくわかる内容でもありましたね。
アメリカン・ドリームとかフリーダムとかってアメリカでは当たり前の事と思いがちですが、こういう時代も勿論あるのですよね。 (July 8, 2007 04:00:12 PM)

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