九州出身者がつくる九州情報館。

先週金曜日に開幕したプロ野球ですが、初戦、2戦目とパリーグは
ソフトバンク、西武、ロッテが連勝する展開となりました。

開幕3連勝を狙うソフトバンクホークスは、この日の先発に新垣を起用しました。
先頭打者の坂口にはヒットを打たれましたが、その後はきっちり抑えました。

3年ぶりの先発となった新垣に勝利をプレゼントするため、打線が奮起します。
まず2回裏には先頭の4番・松中がヒットで出塁し、
続く小久保が2塁打を放ってチャンスを作ると
その後の松田が犠牲フライを放ち、1点を先制しました。

4回裏には1死満塁と追加点のチャンスを造りましたが、
残念ながらダブルプレーで得点できませんでした。
それでも6回裏には松田のタイムリーで1点を追加しました。
さらに8回裏には長谷川の1号3ランが飛び出し、一気に点差を広げました。

新垣は2回以降は落ち着いたピッチングを見せ、
かつて『暴投王』などと呼ばれていた頃がまるで嘘のように思えました。
8回表に無死2・3塁のピンチを招きますが、ここでもオリックス打線を抑え、
得点を与えませんでした。

そして9回表、2死2塁となって完封まであと1人というところまで来ましたが、
残念ながら高橋（信）にタイムリーを打たれ、1点を与えてしまいました。
しかしその後はT-岡田をショートゴロに打ち取り、
ホークスが5-1で勝利しました！
新垣は2008年以来4年ぶりとなる
復活無四球完投勝利を挙げました！！
そしてチームは先発全員安打で開幕3連勝です！！！

2008年10月以来となる勝利を挙げた新垣はお立ち台で、
インタビュアーの「おかえりなさい！」の言葉に
笑顔で「ただいまです！！」と返しました。

その後の新垣のコメントです。
「（1273日ぶりの勝利に）間が空きすぎて
自分でも訳が分からないです。
『脱力』をテーマにこのキャンプで頑張って来ました。
（援護してくれた）野手の皆さんに感謝したいし、
細川さんがいいリードをしてくれたと思います。」

さらにグラブに『感謝』の言葉が刻まれているということで、
「誰に感謝したいですか？」というインタビュアーの質問に答えるときに、
感極まって涙を流し、「家族に感謝したいです。」と語りました。
新垣がここに至るまで、本当に長く苦しい道のりだったと思います。
ですがこれが復活への第1歩となって、再びホークスの先発陣の柱として
これからも活躍してくれることを願っています。

それでは、今日はここまで。