九州出身者がつくる九州情報館。

パリーグ優勝を決めたソフトバンクホークスの秋山幸二監督が
（スポ○チの悪質なリークのせいで）今季限りで辞任することを発表したことを受け、
球団は後任の監督候補を探していました。

後藤芳光球団社長兼オーナー代行は後任監督について、
「ホークスのためになって、ホークスが強くなる人物。
ファンの皆さんが納得し、プロ野球ファンも納得する
ホークスらしい人選を心がけたい。」と語り、
王貞治会長も「できればホークスのOBが良いのだろうけど。」
と、ホークス在籍経験者が監督になることを希望していました。

となると、有力候補として挙げられていた工藤公康氏の就任が濃厚とされましたが、
すでに王会長が工藤氏に就任を要請し、内諾を得たようです。

工藤氏は1994年にFAで西武からホークスへ移籍し、
同時期に監督に就任した王会長のもとで投手陣のまとめ役として活躍し、
また現在釣り人をやっているあの人を捕手として鍛え上げ、
1999年の優勝・日本一に貢献しました。

その翌年にFAで巨人に移籍することになりますが、
ホークスファンからの移籍しないでと嘆願する署名が15万人分も集まったそうです。
また、ホークス時代の後輩であった故・藤井将雄さんが亡くなった時、
当時巨人所属でありながら葬儀に参列しました。
工藤氏は藤井さんの本当の病状（末期の肺がん）を知らされておらず、
もしそれを知っていたら巨人には行かなかったかもしれないと語っていました。
そういえば10月13日は藤井さんの命日、16日は誕生日でもありましたね。

工藤氏はホークスを離れても藤井さんのことを忘れることはなく、
2009年に西武に復帰した際、背番号をかつてつけていた『47』ではなく、
藤井さんの『15』にあやかって『55』にしました。
仮に正式に監督に就任した場合、背番号は『85』になるかもしれませんね。
（監督・コーチ陣がつける80番台+藤井さんの『15』から『5』）

ただ1つ大きな問題があります。
それはコーチ経験が無いまま監督に就任することです。
秋山監督の場合は2軍コーチ→2軍監督→1軍総合コーチ→1軍監督と、
キチンと段階を踏んでから監督になった経緯があり、
そうした経験を積まずに監督になることで指導面や試合勘に非常に不安があります。
できれば有能なコーチ陣を揃えることで経験不足を補ってもらいたいですね。

現在チームはクライマックスシリーズ（CS）を戦っていることもあり、
正式な発表はCSまたは日本シリーズ終了後になりそうです。
ただ日本シリーズの前にドラフト会議があるため、
結果に関わらずCS直後に発表されるかもしれません。

ですが選手達はあまり新監督人事を気にせずに、
今は秋山監督を日本シリーズで胴上げさせることだけを考えて
戦ってもらいたいと思います。

それでは、これにて失礼。

P.S.
CS2戦目はとてもつまらない試合となりましたが、
1戦目は1点差から吉村の逆転サヨナラタイムリーで勝利しています。
これで実質ホークスの2勝1敗ですので、17・18日と連勝して
日本シリーズ出場を決めてもらいたいと思います。