九州出身者がつくる九州情報館。

JR九州は17日、スイーツをテーマとした観光列車
『或る列車』の車両を公開しました。
もとになった車両は『指宿のたまて箱』などでおなじみの
キハ40系気動車です。
またこの系列では国鉄時代にもつけられなかった、
食堂車を意味する『シ』の字が車両形式につけられました。

『或る列車』とは国有化される前の九州鉄道がアメリカのブリル社に
制作を依頼した豪華車両の通称でした。
ところが車両引き渡しの時期にはすでに九州鉄道は国有化され、
実際に九州の地を走るどころか国内でほとんど使用されないまま、
他の用途に転用され、戦後数年で廃車になってしまいました。

JR九州ではこれまでに様々な観光列車を生み出し、
その人気は九州はもとより日本各地に広がっています。
基本的には『指宿のたまて箱』などのように走る路線が固定されていますが、
『或る列車』の場合は、
8月8日～10月12日：久大本線大分～日田間
秋季以降：佐世保～長崎間（大村線経由）
と、季節によって運行する路線が変わります。

提供されるスイーツに使用される果物はもちろんのこと、
生クリームなどの乳製品や抹茶なども九州産にこだわり、
スイーツを盛る器も九州各地で作られたものを使用します。

『或る列車』が今夏の九州観光の注目の的になることを期待しています。
それでは、今日はここまで。