九州出身者がつくる九州情報館。

プロ野球のいくつかの球団には功績を挙げた選手の背番号を欠番にする
『永久欠番』を採用しているところがあります。
有名なところでは巨人の『1』（王貞治ホークス会長）や『3』（巨人・長嶋茂雄終身名誉監督）、
広島の『3』（衣笠祥雄氏）や『8』（山本浩二氏）などがあります。

これに準ずる形で準永久欠番というものがあり、
正式に永久欠番として球団が定めておらず、適任者が現れるまでの間欠番としたり、
実際に空き番号でだれも付けていない番号があったりします。

ホークスの場合、前者に該当するのが『9』です。
（侍ジャパン・小久保監督がホークスに復帰するまでの間と引退後の間欠番となり、
　今季から柳田がこの番号を受け継ぎトリプルスリーを達成。）

また後者の例が『15』（故・藤井将雄氏がつけていた番号で、現在も空き番号）や
『89』（王会長がホークス監督時代につけていた番号で、こちらも現在空き番号）
他にも『52』のように今すぐにでも川崎が戻ってきてもいいように
だれにもつけさせずに空けている番号もあります。

これらの番号と同様に空き番号になっていたのが『90』です。
この背番号は水島新司の漫画『あぶさん』の主人公である
景浦安武が南海→ダイエー→ソフトバンクと長い間つけていた背番号でした。


作中であぶさんの親友として描かれていた野球解説者の藤原満氏がコーチ就任時に、
背番号『90』を打診されたものの、あぶさんの番号だからという理由で
着用を断ったという逸話もあったりしました。
しかし『あぶさん』の連載は昨年終了し、『90』は作中でも空き番号となっていました。

そんな中、ホークスが新助っ人として獲得した
ロベルト・スアレス投手がこの『90』をつけることになりました。
ちなみに『あぶさん』連載開始前の南海時代にも『90』をつけた選手やスタッフはおらず、
スアレスはホークス史上初めて『90』をつける選手となりました。
これについてはすでに『あぶさん』の連載が終了したということもあって
水島氏もOKを出したそうです。

あぶさんは大酒飲みで、酒を飲みながら試合に出ていましたが、
昨日夕方に工藤監督の同席で入団会見に臨んだスアレスは
「僕はお酒を飲んでプレーしないよ。」
と冗談を言っていました。

なお球団によるとスアレスに『90』をつけさせた意味は特に無いらしく、
活躍したらもっと小さい背番号に変更する予定だそうです。
ですが仮に記録に残る大活躍をしてV3、V4どころかV10に貢献すれば、
名実ともに『90』が永久欠番になるのではないかと思います。

スアレスは24歳とまだまだ若いので、ホークスのコーチ陣に鍛えてもらい、
素晴らしい投手になってくれることを願っています。
それでは、今日はここまで。

今オフのホークスのミッションはあと2つ！
・川崎の復帰
・松田の残留