九州出身者がつくる九州情報館。

毎年、ゴールデンウィーク期間に日本最大級の人出を記録している
博多どんたく港まつりですが、その名物の1つに『花自動車』があります。

花自動車はどんたくで最初から走っていたわけではなく、
路面電車が走っていた昔は花電車が運行されていました。
しかし路面電車の廃止により、トラックに電飾を施した
花自動車を花電車の代わりに走らせたのです。

ルートはかつて路面電車が走っていた所がほぼ踏襲されていますが、
今年は9年ぶりに福岡市南区にある西鉄大橋駅に乗り入れます。（5月3日のみ。）
これは西鉄大橋駅に併設されている西鉄名店街のリニューアルや、
今年8月に特急停車駅になることによるこの地区の活性化の一環だそうです。

そして毎年6台走る花自動車の車両ですが、そのデザインとしては、
・日本や世界の童話
・人気アニメ・特撮のキャラクター
・西鉄とそのグループ会社関連
（かしいかえん、マリンワールド海の中道、nimoca等）
・ソフトバンクホークス（※ダイエー時代は1回もなし）
・近いうちに福岡で開催されるイベント
（アジア太平洋博覧会、とびうめ国体、ユニバーシアード、世界水泳、九州沖縄サミット等）
などが定番になっています。

先日、今年のデザインが発表されましたが、
その1つが博多祇園山笠のユネスコ無形文化遺産登録に
関するデザインとなることが明らかになりました。
博多祇園山笠は博多どんたくと並ぶ博多の祭りであり、
どんたくの元になった博多松囃子では山笠のように『流（ながれ）』という
複数の町によるグループで活動しています。
（恵比寿流や大黒流のように2つの祭りに共通している流もあります。）

同じ博多で開催される祭りとして、山笠のユネスコ登録を祝う目的だそうですが、
どんたくの花自動車のデザインに山笠が登場するのは今回が初ではないでしょうか？

今年のどんたくは花自動車で2つの祭りの融合が楽しめそうですね。
それでは、今日はここまで。