テーマ:福岡・博多情報(637)
カテゴリ:九州の話題
博多祇園山笠は今日『集団山見せ』の行事が行われました。
この行事も新型コロナウイルスの影響があったため3年ぶりに行われます。 実はこの行事が始まったのは昭和37年からと比較的新しい行事で、 当時の福岡市の要請によってはじめられました。 福岡市中心部は那珂川を挟んで東側が商人の街『博多』部、 西側が武士の街である『福岡』部になります。 県外の人は『博多』と『福岡』を混同している人が多いと思いますが、 厳密には違いますのでご注意ください。 ※天神にある大丸は『大丸 福岡天神店』ですが運営会社は『博多大丸』であり、 『博多』と『福岡』を混同する原因にもなっています。 もともと大丸は『博多』部の呉服町に店舗を構えていたのですが、 昭和50年に『福岡』部の天神に移転したのをきっかけに今の名前に変えたためです。 そもそも山笠は商人の街である『博多』の祭りであり、 武士の街である『福岡』とはあまり縁がありませんでした。 『福岡』の地名も江戸時代にやってきた黒田氏の父祖の地である 備前国(現在の岡山県)福岡からとった地名であり、 それまで(豊臣秀吉の統治下にあった頃まで)は『博多』しかありませんでした。 集団山見せでは祭りの期間中で唯一、舁(か)き山笠が那珂川を渡り、 『博多』部から『福岡』部に入る行事です。 午後3時30分から今年の一番山笠である恵比須流を先頭に、 7つの舁き山笠が明治通りを通って福岡市役所前まで走りました。 そして集団山見せではもう1つ、地元名士の台上がりが行われ、 福岡市の高島市長や地元企業の社長、市議会議員や小学校校長らが 舁き山笠に実際に乗って明治通りを走りました。 この台上がりを務めることも地元では最大の栄誉とされており、 過去にはソフトバンクホークスの王会長も台上がりを務めたことがあります。 集団山見せも無事に終わり、明日は『流舁き』で各流(ながれ)の最後の調整が行われ、 15日早朝はいよいよクライマックスの『追い山』です。 3年ぶりに『追い山』が見られるのは楽しみですね。 それでは、今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月13日 22時40分49秒
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