テーマ:ニュース(100200)
カテゴリ:九州の話題
今から40~50年くらい前の日本では長距離フェリー航路が各地にありましたが、
高速道路網や新幹線・航空路線網の整備が進むにつれてその多くが消滅しました。 しかし完全に無くなったわけではなく、 長距離トラックの運転手やゴールデンウィークやお盆、年末年始といった 繁忙期には一般の乗用車の利用も少なくありません。 さらに長距離トラックはドライバー不足や労働環境の見直しが進みつつあり、 その解決策として長距離フェリーが見直されつつあります。 昨年には北九州(新門司港)~横須賀港を直接結ぶ 東京九州フェリーが昨年7月から就航しました。 所要時間はおよそ21時間です。 それまではオーシャン東九フェリーのみでしたが、 こちらは途中で徳島港に立ち寄るため、新門司港から東京フェリーターミナルまでは 丸2日もかかっていました。 東京九州フェリーではこれまで、定員286名の新造船2隻で運行していましたが、 11月から当面の間、他航路で使用されていた定員600名の船で運行する予定で、 需要の高い年末年始の利用客増加に対応するそうです。 長距離トラック輸送では佐川急便が就航時からこのフェリーを利用することによって、 モーダルシフトの実現を図っていますが、 このたび日本郵便(郵便局)もこの枠組みに加わり、 共同輸送を開始することになりました。 概要としては佐川急便のトラックが郵便局(集配局)に立ち寄って 東京~九州間の郵便物を集荷し、横須賀港・新門司港まで運びます。 その後出発地から荷台のみフェリーに積載して運び、 到着地で再び佐川急便が郵便局まで郵便物を運ぶというものです。 東京九州フェリーは積み荷が増える→収入が増えるというメリット、 佐川急便は積載率が上がるというメリット、 日本郵便は自前のトラック・運転手を使わなくて済む というメリットがありますが、三者間のメリット以外にも、 CO2排出量の削減という地球にやさしいメリットもあります。 首都圏~九州間の移動としては航空機・新幹線・高速バスという手段がありますが、 これに長距離フェリーが選択肢として加わる機会が増えるといいですね。 それでは、今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年09月08日 23時45分44秒
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