テーマ:鉄道雑談(1537)
カテゴリ:九州の話題
JR九州は今日、同社唯一のSL列車である『SL人吉』の運行を
2023年度末で終了することを発表しました。 その理由としてJR九州は『けん引する機関車の老朽化のため』 と説明しました。 『SL人吉』で客車をけん引している58654号機は、 1922年11月に落成した、もうすぐ100歳を迎える蒸気機関車です。 国鉄でSL廃止が進む中で1975年3月末で廃車となり、 肥薩線矢岳駅(人吉市)で保存されていましたが、 1988年にJR九州小倉工場で大掛かりな修復作業が行われ、 『SLあそBOY』として豊肥本線熊本~宮地間で走り始めました。 その後2005年に車両故障によって『SLあそBOY』としての運用が終了し、 再び静態保存の状態となりますが、製造時の図面が発見されたことや、 九州新幹線開業に合わせた観光資源として利用することから再び復活し、 2009年に『SL人吉』として熊本~人吉間で走り始めました。 しかし2年前の豪雨災害により肥薩線の大部分が長期にわたって不通となり、 『SL人吉』の車両はJR九州の他の線区で臨時列車として利用されました。 記憶に新しいのは劇場版鬼滅の刃・無限列車編とコラボした、 『SL鬼滅の刃』です。 来月には製造100年記念の特別運行が行われる予定ですが、 それと同時に機関車が老朽化し、部品の調達や 整備要員の確保が難しくなったことを理由に 2023年度末で運行終了することが発表されました。 2023年度の運行計画や運転終了後の保管方法などは未定ですが、 しかるべき場所に静態保存し、技術の進歩により復活可能であれば 3たび復活してもらいたいですね。 また豪雨によって本来『SL人吉』が走っていた肥薩線が復活するまでには、 『SL人吉』に代わる観光列車を投入してもらいたいと思います。 それでは、今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年10月24日 21時46分14秒
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