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カテゴリ:いろいろメガネ
友だちに、小さいときから勝手気ままな一人遊びが大好きで、今もまったくそのまんまの生き方を続けているイラストレーターがいます。 その人から、子どものころは一人で遊ぶのがとても大変だったという話を聞いたことがあります。 なにしろ一人でいるのが楽しいので、たとえば砂場などで一人で遊んでいると、必ず先生がやってきて言うんだそうです。 「友だちとみんなで遊びましょうね」って。 仕方がないから、しばらくはみんなと遊ぶのですが、やっぱり一人のほうがおもしろい。 で、また砂場に戻って遊んでいると、また困った顔をして先生が来る。 それを何度か繰り返しているうちに、しまいには、先生がほかの子ども二、三人を砂場まで送り込んできたそうです。 「いっしょに遊んであげてね」と。 なんとなくわかるような気がします。ありそうな話です。 その子の欲するものを見ないで形を見ている。一人という形を見ている。一人ぼっちという図式を見ている。一人ぼっちはよくない、“みんなで仲よしというのがいい”という形式で見る。 で、実のところこの先生は、何も見ていない、何も考えてない、何も感じていない、つまり教育者としてやるべきことをサボっている。 人にはいろいろな個性があって、その人にあった生き方をした方が、その人のもっているいい物を引き出せるんじゃないかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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非常に心を打たれました。
僕がここ三年言いたかったことを このような形で言われると ちょっとだけ悔しい、、、(笑 でも本当にその通りだと心から思います。 追伸 二人にしてあげて下さいね。 六年たっているんですから、、、、。 (2007.06.20 19:48:15)
皆で仲良くしましょうね。
仲良くしないわけではないし、意地悪だってしないけど。 「今日は算数の授業はやめて歌を歌いましょう」 と先生が言い、皆がワーイって言って立ち上がった。 そこで、私が嬉しそうに立ち上がらなかったら 「皆が わーい! っていってるときは わーい!! って喜びなさい」って 怒られた事がありました。 皆が喜んでるんだから、一人冷めてると 水さす奴なのだろうけど、 どうして「わーい」なのか理解できなかった。 同じ反応をするのが、仲いいのと違うと思った。 小学校一年生の頃でした。 (2007.06.21 06:19:36)
みんな仲良しという教育は、共同体主義を助長するものとして宮台真司氏が批判していたものでした。僕も、教育現場にいた経験から、この種の教育が大きな弊害をもたらすものだというのを実感として感じていました。
仲良しならいいじゃないかと素朴に考える人もいますが、共同体主義というのは、主体的な判断力を鈍らせ、自分の主張を他者に説得するというコミュニケーション能力を育てる邪魔になります。みんながそうしているから自分もそうするというような、日本的な「空気」に流されるという性格を育てるようになります。 砂場で遊ぶというのは、主体的な人間にとっては、自分がそうしたいからしているのであって、他人がどういう希望をもっているかとは一応無関係です。つまり、主体的な判断と自己主張という問題がそこにはあります。 そのとき仲間がいればもっと面白くなるとか、時間的空間的な制約でいくつかの選択肢の中から遊ぶ方法を選ばなければならないという状況にある時は、自分が砂場で遊びたいときに、他者の賛成を得るというコミュニケーションを図る必要も出てきます。 みんな仲良しという原則で、教員の決めた遊びを誰もがやるというような、主体性のない従順な子供たちにするような教育は、自分の考えをもつ主体性を破壊し、他者の賛同を得るようなコミュニケーションに努力するという動機を奪います。 このような教育を受けた子どもたちは、周りの空気に流されていくようになったり、周りとは無関係な変人として生きていくようになるのではないかと思います。共同体主義の困ったところは、違う共同体に対しては、それに対する配慮がまったくなくなることもあります。宮台氏は、「他人はみな風景」という言い方で表現していました。同じ共同体に所属していない他者は、感情のある他人として認識されないということです。 (2007.06.21 10:31:12)
長くて入りきらなかったものを、もう一言追加します。
みんな仲良し教育は、共同体主義を助長し、社会の中の個人として、他者を尊重する市民感覚を育てる邪魔をすると思います。やはり批判しなければならないのではないかと思います。 (2007.06.21 10:31:58)
やっぱ寝るの止めました。
極端なんですよ。 個性を伸ばそうったら一切競争させない、優劣付けさせない、協調性を強化しようとしたら、全員完璧に強制参加させる。 教師達は子供達の見るべきところを見逃しています。 ウチの2人に対してはそれほど実害出てませんが、たまに『ちょっとなー』と思うコトが報告されます。 大抵僕は奴らに「まあええやんけ。別に損しとらんにゃから」と言っときます。 但し、悔しい思いや惨めな思いをしてるなと思ったら出動する予定です。 出動して大暴れすることもボイコットすることも守備範囲です。 俺の子は俺の子らしく育てるんじゃ! そう思う事で自分にも社会的責任を始めとする緊張感が生まれるんじゃ。 ・・・ってコトでよいでしょーか。。 さ、やっぱ寝よ。 (2007.06.21 12:27:49)
自動 車の鍵忘れたよさん
>非常に心を打たれました。 > >僕がここ三年言いたかったことを >このような形で言われると >ちょっとだけ悔しい、、、(笑 とは、光栄です。 でも、僕はいつも考えていることなんですね。 >でも本当にその通りだと心から思います。 > >追伸 > >二人にしてあげて下さいね。 >六年たっているんですから、、、、。 いつも二人になっていると思いますよ。 親に隠れて6年も…クソッ。 でも、本当はいい息子ができ(そうで)嬉しいのです。 (2007.06.21 17:15:47)
吉雄777さん
>皆で仲良くしましょうね。 >仲良くしないわけではないし、意地悪だってしないけど。 > >「今日は算数の授業はやめて歌を歌いましょう」 >と先生が言い、皆がワーイって言って立ち上がった。 >そこで、私が嬉しそうに立ち上がらなかったら >「皆が わーい! っていってるときは > わーい!! って喜びなさい」って >怒られた事がありました。 > >皆が喜んでるんだから、一人冷めてると >水さす奴なのだろうけど、 >どうして「わーい」なのか理解できなかった。 > >同じ反応をするのが、仲いいのと違うと思った。 >小学校一年生の頃でした。 ----- たぶん吉雄777さんはそうだろうなーと思っていました。 個性、価値観の違いは、ときには我がままに映るんですよね。 往々にしてそれを乗り越えた人が芸術的才能を身につける。 (2007.06.21 17:23:40)
誰やねんっ20号(昼休み)さん
>やっぱ寝るの止めました。 って、仕事中でしょうが…。 >極端なんですよ。 >個性を伸ばそうったら一切競争させない、優劣付けさせない、協調性を強化しようとしたら、全員完璧に強制参加させる。 > >教師達は子供達の見るべきところを見逃しています。 >ウチの2人に対してはそれほど実害出てませんが、たまに『ちょっとなー』と思うコトが報告されます。 >大抵僕は奴らに「まあええやんけ。別に損しとらんにゃから」と言っときます。 >但し、悔しい思いや惨めな思いをしてるなと思ったら出動する予定です。 >出動して大暴れすることもボイコットすることも守備範囲です。 >俺の子は俺の子らしく育てるんじゃ! >そう思う事で自分にも社会的責任を始めとする緊張感が生まれるんじゃ。 > >・・・ってコトでよいでしょーか。。 ハイ、まことに結構だと思います。 >さ、やっぱ寝よ。 やっぱり…。 (2007.06.21 18:20:06)
msk222さん
>いつも二人になっていると思いますよ。 >親に隠れて6年も…クソッ。 > >でも、本当はいい息子ができ(そうで)嬉しいのです。 ----- MSKさん、、、可愛いい♪ 激しく笑ってしまいました。 お孫さんが出来たら離さないだろうなぁ、、、。 (2007.06.21 18:53:32)
この文章って五味太郎の「大人問題」ですよね・・・?
それはそうと、このことには心底賛成です。僕も小さいころから極度に内向的で可哀想な奴扱いされることが多かったので。 だいたいみんな仲良しなんて出来っこないことぐらい明らか なのに。自分は誰とでも仲良くできるなんて人は実際は多数派と仲良くしてるだけで少数派は初めから数に入れられてないんです(少なくとも僕の経験上は)。 今の若者は反骨精神が足りないなんてよく言います。でも、みんな仲良く、他人に怒ってはならないと言われ続ければ社会への健全な怒りが湧かなくなるのも無理ないのでは?お互いの立場を理解した上で意見をぶつけ合うという方向には行かないものなのかなあ、と思うのです。 (2011.01.28 20:33:46)
ラブリーさん
コメントありがとうございます。 >この文章って五味太郎の「大人問題」ですよね・・・? > >それはそうと、このことには心底賛成です。僕も小さいころから極度に内向的で可哀想な奴扱いされることが多かったので。 > >だいたいみんな仲良しなんて出来っこないことぐらい明らか >なのに。自分は誰とでも仲良くできるなんて人は実際は多数派と仲良くしてるだけで少数派は初めから数に入れられてないんです(少なくとも僕の経験上は)。 > >今の若者は反骨精神が足りないなんてよく言います。でも、みんな仲良く、他人に怒ってはならないと言われ続ければ社会への健全な怒りが湧かなくなるのも無理ないのでは?お互いの立場を理解した上で意見をぶつけ合うという方向には行かないものなのかなあ、と思うのです。 ----- そうですね。 この頃、五味さんの考え方にとても共感することがあってここでいくつか紹介しました。 だいぶ前にとりあげた話題ですが、いまでもこのとき感じた共感には僕も変わりありません。 (2011.01.29 22:36:48) |