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カテゴリ:疾病
健常人は普通に生活出来ることを日頃感謝することはあまりない。 脊髄損傷になって、寝たっきりになると少しでも自力で歩けたらと切に願うことになる。 健常な我々としては、自分の健康に感謝しつつ、その分、社会に少しでも貢献しなくてはならないと思う。 歩行器につかまりながら立って歩けるようになった兵庫辰正さん(右)=総合せき損センターで 広島県のトラック運転手、兵庫辰正(たつまさ)さん(30)は、中学時代から柔道で鍛え、三段の猛者。週2回、地域の小学生に柔道を教えるのが生きがいだった。 昨年6月、柔道場で練習の合間、後ろ向きに宙返りしようとして頭から畳の上に落ち、首の骨を折った。 首、背、腰の骨には、神経組織の脊髄(せきずい)が通っており、手足を動かす運動神経、痛みなどを感じる感覚神経が走っている。兵庫さんは脊髄を損傷し、手足が動かなくなる重いまひが出た。 約3週間後、最初の入院先から、独立行政法人が運営する脊髄損傷の専門病院、総合せき損センター(福岡県飯塚市)にヘリコプターで運ばれた。首を固定するコルセットを装着し、リハビリが始まった。 幸い手足は少しずつ動き出したが、大きな問題が現れた。足や腕、指が意思と関係なく曲がったり伸びたりする「痙縮(けいしゅく)」と呼ばれる症状だ。筋肉を動かす脊髄からの信号に狂いが生じて起きる。 兵庫さんは、足の付け根、ひざの関節ですぐに足が曲がり、同じ姿勢を10分ほど保つのがやっと。車いすから前のめりに落ちた。 整形外科部長の植田尊善(うえたたかよし)さんは、新しい治療の「髄腔(ずいくう)内バクロフェン療法」を勧めた。 手術で腹部に埋め込んだポンプ(直径約8センチ、厚さ約2センチ)から、背骨の中の髄腔内に、神経伝達物質のバクロフェンを、微量ずつ持続して注入する。筋肉の動きを滑らかにする物質で、脊髄に働きかけ、痙縮を和らげる。昨年4月、重い痙縮患者の治療法として健康保険が適用された。 兵庫さんは昨年11月、この治療を受け、翌日から徐々に症状が和らいだ。3週間後、介助してもらって立つことができた。今は歩行器を使って20~30分間、300メートルほど歩ける。 薬剤は約3か月に1回、腹部に注射針を刺してポンプ内に注入する。電池の寿命の5~7年ごとに手術でポンプを交換する。 事故などで脊髄を損傷した人は全国に約10万人おり、年に5000人ずつ増えているとされる。 医療の進歩で救命率が高くなった反面、車いす、寝たきりの生活となる人も多くなった。「自分の足で立ちたい」。多くの脊髄損傷者の切実な願いだ。 バクロフェン治療は、それに応える手段の一つだ。ただ、すべての患者に効果があるわけではなく、対象は痙縮患者に限られる。 「柔道をすることはできなくても、もう一度、畳の上に立って、子どもたちに教えたい」。兵庫さんのリハビリに熱が入る。 脊髄損傷の原因 日本脊髄障害医学会の調査によると、原因は交通事故が44%、高所からの転落が29%、転倒13%。年齢別では20歳、60歳前後が特に多い。若年者は交通事故、高齢者は小さな段差での転倒で脊髄を損傷する例が多い。 [提供:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月28日 05時08分02秒
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