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カテゴリ:疾病
胃ろうは口から食事を摂る事が困難になった患者の栄養状態改善 に大変有効な手段である。 ただ、ものを味わう楽しみを失わないようにしてあげたいと思うのも 家族の愛情であろう。 胃ろうでもって、苦痛が少ない食事で栄養状態を改善しつつ、 別途味わう楽しみだけに集中できる食事を摂らせてあげることが出来ることは、 患者にとって大変よいことであると思う。 妻の晟子さんにゼリーを与える村井良さん 「はい、ママー」初春の日が差し込む東京都渋谷区のマンションで、認知症の村井晟(あき)子(こ)さん(72)の食事が始まった。 夫の良(りょう)さん(70)が、晟子さんの腹部に開けた胃ろうの受け口に、天井からつるした栄養剤のチューブをつなぎ、胃に直接、栄養を注入する。晟子さんは良さんの声に、柔和な表情を浮かべた。 晟子さんが胃ろうをつくったのは、自宅での寝たきり生活が2年目に入った2005年7月。かんだりのみ込んだりする力も衰え、体重が4キロも減っていた。 良さんは、ちぎったトーストを牛乳に浸したり、おかゆの味を工夫したりし、数時間かけて食べさせたが、一部が肺に入り、誤嚥(ごえん)性肺炎になってしまった。 胃ろうをつくることには抵抗があった。しかし、その効果は大きかった。 胃と腹部の皮膚に穴を開け、長さ約3センチ、直径約5ミリのチューブでおなかの表面と胃をつなぐ手術は約30分。1日3回、一度に300キロ・カロリーの液状の栄養剤を1時間余りかけて入れるが、鼻からチューブを入れるのに比べて苦痛が少なく、自分で引き抜く心配もない。 晟子さんの栄養状態はみるみる良くなり、美容院では「髪の太さが戻ったね」とほめられた。だが、良さんは「口から食べる楽しみを残してあげたい」という思いを捨てきれなかった。 昨年4月、おかゆなどを口から含ませた結果、晟子さんは再び誤嚥性肺炎になり、一時、危篤状態に陥ってしまった。「もっと早く胃ろうをつくり、正しい知識を得ていれば、2度の肺炎は避けられましたね」。晟子さんをいたわりながら、良さんは振り返る。 同年8月。胃ろうで「生きるための栄養」をきちんと確保したうえで、晟子さんは「楽しみのために食べる」ことに再び挑戦した。 日本歯科大病院(東京都)の口腔(こうくう)介護・リハビリテーションセンターで、嚥下(えんげ)を専門とする歯科医、菊谷武さん(43)の指導を受けた。専用の内視鏡でのどの状態を調べると、舌の動きが悪く、食べ物がのどに入りにくかった。食べ物を落ちやすくするため、菊谷さんは、上体を直立からやや倒し、頭の後ろに枕を入れてあごを引かせるようにアドバイス、「食事は意識がはっきりしている時に」と指示した。 良さんは毎日、チョコを混ぜたゼリーを少量与えている。食事や歯磨きの刺激で晟子さんののみ込む能力が高まり、1日10回は行っていたタンの吸引も先月からはほとんど不要だ。 苦痛の少なさ、衛生管理の容易さなどから、胃ろうは口から食べることが難しい人の栄養を支える一般的な医療になった。在宅での胃ろうのあり方を探る。 胃ろう 自力で食事をのみ込む力が衰えた人などが、必要な栄養や水分、薬剤を外から投与するため、胃につくった穴のこと。2005年度の胃ろう造設キットと交換用チューブの出荷数は計約42万8000個(矢野経済研究所調べ)。この10年で10倍以上に増えている。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月10日 06時52分24秒
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