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カテゴリ:疾病
現代栄養学での必要栄養素量はいつも多過ぎる感じがしている。 食べ物を入れれば入れる程、その代謝のために人間の身体は負担を感じる。 胃ろうで栄養素を取り入れる場合においても、患者それぞれにあった栄養量にすべきである。 主治医の鈴木央さんは往診の度に家族のための診療記録を書いた(東京都大田区の赤沢さん宅で) 昨年4月、東京都大田区の赤沢伊津子さん(当時74歳)が自宅で息を引き取った時、死に顔は安らかだった。最期をみとった妹(61)はそう思っている。 伊津子さんは2004年7月にくも膜下出血で倒れ、都内の病院に半年間、入院した。やがて心臓が弱まって死を待つばかりになると、妹は伊津子さんを自宅に引き取った。「本人は、自然な死を望んでいた。それをかなえてあげよう」と思ったからだ。 在宅療養に切り替えるため、同年11月、チューブで胃に直接、栄養を入れる「胃ろう」をつくってもらって退院した。 ところが、医師の指示通り、成人の一般的な1日の栄養量(1200キロ・カロリー)にあたる液体の栄養剤(1200ミリ・リットル)を胃に入れると、伊津子さんは嘔吐(おうと)を繰り返し、誤嚥(ごえん)性肺炎になった。 妹は、在宅医療に力を入れている地元の鈴木内科医院の院長、鈴木央(ひろし)さん(45)に相談した。 鈴木さんは、嘔吐を防ぐには栄養剤の量やカロリーを減らして胃腸の負担を軽くしてあげることが必要だと考えた。 通常の計算では、身長1メートル50、体重40キロの伊津子さんが1日に必要なエネルギーは1000キロ・カロリー弱。これに対し、鈴木さんは、158キロ・カロリーまで極端に減らし、500ミリ・リットルの点滴に切り替えた。胃ろうからは、水分だけを補給した。必要に応じて増量するつもりだった。 それから6か月--。 この極端に少ない栄養量のまま、伊津子さんの容体や血液検査の結果は安定し、栄養障害による心不全や腎不全、むくみなどの問題も起きなかった。 「伊津子さんの体が代謝の少ない『節約型』になり、低栄養の状態が逆に負担を軽くしたのでは」と鈴木さんは分析する。妹や家族が2時間おきの体位交換を続けたこともあり、床ずれもできなかった。 「より苦痛の少ない栄養の取り方」を考え、倒れた翌年の05年5月から1年間は、点滴をやめて、1日400キロ・カロリーの栄養剤(700ミリ・リットル)を胃ろうから入れることにした。やはり容体は安定し、肺炎やむくみ、床ずれ、腹水などの症状は出なかった。 計1年6か月の間、伊津子さんが穏やかに過ごせたことに、妹や家族は心から感謝している。 「終末期に必要な栄養量やその取り方は、人それぞれ異なるはず。本人や家族にとって最もよい方法を考えてあげたいですね」 鈴木さんはそう話している。 胃ろうをつくった原因 NPO法人「PEGドクターズネットワーク」などが2005年に行った実態調査では、胃ろうをつくった4947人の元の病気は、脳梗塞(こうそく)が約46%、脳出血が約18%で脳血管障害が全体の6割以上を占めた。3位は認知症の約16%。 [提供:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月13日 05時15分02秒
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