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テーマ:楽天写真館(356016)
カテゴリ:中山道六十九次
前日の作戦会議(いや、夕食時の情報交換)の時、他の旅人に私は聞いてみた。
日本橋から京都までの今までの区間で、日程の都合上戻る方向に歩いたことはあるかと。 皆それは旅の再現と言う主義に反するのだと言った。 私もそう思う。だけど、もし日暮れで到着したところにバスが無ければ、「反対歩いたら?同じコースじゃん」と言う、中山道スポーツと心得る夫の弁である。 君はあくまで護衛じゃから、奥方様に従うべし。 さて、「箱根マラソンのごとく」 とタイトルに書いたけれど、箱根より西に住む人には何のことやら。 そこで、まずは箱根マラソンのルールを少し。 年の初めにTVで見る方も必死になる関東の大学駅伝である。 コースは東京から箱根まで5人で繋ぐ往路。 箱根から東京まで往路と違う5人で繋ぐ復路。 前年度にいい成績で通過したシード校10校と学年選抜の11チームが走る。 ここまでは普通の駅伝。それなのにお正月のど真ん中、なぜそんなに見る方も走る方も興奮するのか? 違うのは、 復路の到着順で翌日の出発順が決まり、タイム差で出発。 何分か以上差が有る後の全員は一斉スタート。だから、襷の中継所での順位はタイムにカウントするまでわからず、屈辱となる。 さらに、最初のチームが中継所に着いてから20分以内に中継所に到着しないと歴史ある襷は受け渡せなくなり、代わりの襷でスタート。 アナウンサーは言うのである。 「アー間に合いません。後数秒なのに。襷を繋ぐべき走者が見えるのに無情にも時間が来てしまいました涙涙の無念の襷リレーです。」 箱根マラソンはスポーツではあるが、ドラマなのである。 話を中山道に戻す。 今日の同宿の各々のルートと出発地点。 しかしこれはあくまでも和田峠までである。この日は峠を越えてから下諏訪までが長い長い。 クリックすると大きくなります。 地点1番 長久保宿 標高660m 和田宿まで7.9km 1番最初の旅人出発 50代ぐらいの男性、昨日は長久保宿を少し和田宿の方に進んだ分かれ道で終了。 きちんと順番に日本橋から中仙道を歩きて来ているが、かなりの強行軍のようだ。一日に歩く距離が少し無謀に見える。宿は歩きながらその日の到着地点を見越して、その日に予約するのだそうだ。 前日5、6宿前の佐久から20km以上歩いて来ている。 寄って、本日は前日のその分かれ道の地点から下諏訪を目指す。 一番後ろからの出発。 夕方6時半の下諏訪発の東京に帰る高速バスを予約済み。 地点2番 和田の宿場 長久保からはだらだらと坂を登ってきている。 標高800m 3番目の人の出発点までは1.5 km 2番目の旅人。前日暗く成るまで歩いて、和田宿まで宿のご主人に迎えに来てもらった。 1番目の旅人に遅れる事10分でスタート。ここまで歩いておいて懸命だったと思う。 地点3番 鍛冶足バス停 ここより少し先携帯電話の電波は入らず。 標高850m程 最後の出発点までは約5km 3番目の旅人。 中山道、本日が最後に残した難所。この日で五街道全部完歩。凄すぎる! 2番目の旅人に遅れること2分で「みわ」ご主人の車を降りスタート。 地点4番。 観音沢バス停。ほぼ和田峠登り坂の入り口付近。 標高約、1,200m。和田峠までは標高差600m、4.3km。 4番目の旅人は私と夫。年齢を見越して少しでも先に進んでおいてこの日の難所を日が暮れる前に下諏訪に着こうと考えた。 3番目の旅人から遅れる事5分で車を降りる。 さあて、何処で誰に抜かれるか。ちょっとゴルフのハンディもらったのに似ているね。 全員和田峠を越えて、下諏訪に向かってスタート! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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