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カテゴリ:スイス旅行
八日目
その日も朝から雨模様。ホテルから見える山の右手の方からアイガー北壁方向に稜線を歩くコースはスイス短期間旅行にも組み込まれている初級コース。晴れていればアイガー、メンヒ、ユングフラウが並んで見える人気コースだ。 比較的近いのでそこに行くことにした。 まず、電車で一駅のグラントからロープウェイに乗る。長い長いロープウェイの上からはお花畑の中で寝転んでいるマーモットを2匹発見。 メイリッヒェンに登る posted by (C)灰色ウサギ さて、そろそろ読んでくださる方は山岳ハイキングだ、標高2000mだ、登山装備だと大ボラ吹いているが、なんかおかしいとお気付きだろう。 あはは、そう。 ウサギのハイキングは全て下りハイキング。ロープウェイで登って山を下る。登山電車で登って下る。 ひたすら下る。ほとんど登りのないハイキング。登山とはこれいかに。降山かな。 image posted by (C)灰色ウサギ 花畑の中、しかしその日はひたすら平行移動。標高差ほとんど無し。 image posted by (C)灰色ウサギ 登山電車の駅クライネシャイデックまで1時間歩いて、電車に乗ろうとすると、中国人ツアーガイドに制止された。「グループ、グループ」 よく見ると車両に紙が貼り付けてあった。「予約されています」 その後も幾つかの駅で駅員が総出で中国人以外のお客を車両に誘導していた。「中国人てお金持ち。車両予約しちゃうんだ」日本人の団体も一杯いるのに日本人は普通車に誘導される。チャイナマネーの凄さを見せつけられた。 うん? なんかおかしい。ある時、せっかく座った車両を彼らは予約車に移動させられていた。 そう彼らは丁重に隔離されていたのである。割り込みも、大声での会話も、席の独り占めも、その車両なら他の人に迷惑がかからない。 4人分の席に1人で座って大きな荷物を席に置いて確保している男性、並んでいるご婦人を押しのけて先に乗ろうとして怒られる少女達、大声で遠くの席の人と話す女性、それまでの旅の途中、全てに出会ったウサギ。 旅は人を観察し、我が身を振り返る機会でもある。 山道で出会う人に私達は「ハロー」と声をかけた。スイス人も観光客もみんなそれぞれの国の言葉で答えてくれる。そして的確に「日本人?」と聞かれ会話が弾むこともある。 この地を訪れた日本人達が残して行ってくれたマナーが私達を快く迎えてくれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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