カテゴリ:生き物
2008年6月 撮影 交雑の繰り返しで17年セミが残った、ということについても説明が難しい。 最初に・・・土の中で育った順に地上に出てくるのではなく、 5年とか、8年とかの周期で地上に出てくるセミが存在したという前提。 5年周期のセミと8年周期のセミが交雑すると、 6年とか7年で地上に出てくる蝉が生まれる。 そうすると、繁殖相手が少ないので、しだいに滅びてしまう。 5年と8年のセミが地上で出会うのは、最短で、5×8の40年。 40年に一度の出合いだが、何万年という間には、何回も出会うので、 やがては滅びてしまう。 周期の違うセミと出会わないためには、周期が長ければ良いのだが、 16年周期のセミは、8年周期のセミと、毎回(16年毎)出会うことになるので、 周期が長ければ生き残れるということにはならない。 他のセミと出会う機会が少ないのは、最小公倍数が大きい周期のセミということ。 つまり、13年とか17年とか19年、23年・・・の素数の周期だ。 16年周期のセミと17年周期のセミは、272年に1度しか出会わない。 ここにメンデルの発見した優勢の法則が素数周期のセミにあてはまるとすれば、 素数周期のセミは生き残っていく。 周期が長く素数周期のセミが生きのびると言っても、 セミが地中で17年以上生きるのは難しいと考えられているので、 17年セミが最長となっている。 (13年に一度大発生する13年セミもアメリカにいる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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