カテゴリ:本
文藝春秋 「抗がん剤10のやめどき」(2013年)の著者、長尾和宏医師も書いている。 患者が本やインターネットでがん治療の情報を取り入れるのは大いに結構だ、と。 しかし、玉石混交で情報が発信された年代が入り乱れていることを念頭に置いて おいたほうがいい、とも書いている。 そして、近藤誠医師の大ベストセラー「患者よ、がんと闘うな」は、 1996年発刊で、それまでは、がんとは、闘い、闘い続けて死ぬるもの 医療者側からすると、死ぬまで過剰な延命治療やり続けるもの という風潮だった。 だが、抗がん剤の情報は月単位で更新されているので、 15年以上も昔に書かれた医療の真実が、現在の医療の真実とイコールと言えるのか、 答えはNOだ、この本が電子化されたりして今でも売れ続けていることに 首を傾げざるを得ない、 と書いている。 そのとおりだと思う。 抗がん剤治療を数年間受けただけでも、治療の流れが変わっていくのを感じる。 この本の存在は知っていたが、古い本なので、読まずにいたが、 何がどう変わってきたのかを知るには、読む価値があると思い直した。 ということで、「患者よ、がんと闘うな」を借りた。 96年3月に1刷で、同9月には17刷、確かに大ベストセラーだ。 データが古いことを念頭に読むつもりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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