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テーマ:障害児と生きる日常(4430)
カテゴリ:もっとバリアフリーなコンサート♪
バリアフリースタイルなゴスペル☆クリスマスコンサートまで
あと20日となりました。 まだまだこれからという感じでドキドキしています。 バナーをbluemoonさん が今年もアレンジして作成してくださいました♪ かわいい(*´ー`*)☆ 本当にありがとうございます。 コンサートを始めた出逢い、理由、よかったら長くなりますが読んで頂けたら 嬉しいです。 感謝の気持ちをこめて ========================================================= 「すべての子どもたちに(大人たちに)本物の音楽を聴くチャンスを」 ☆ないなら創ろう、一人でもバリアフリーなコンサートを始めた理由☆ 「どうして車イスだと会場で場所を指定されて後方の隅で 介助者一人しかつけなくて家族と離されてしまうの? 友達や家族と前方でそのままにみんなで楽しめるものがあったらいいのに」 車イスだけではなく、バギーの子どもたちも 鼻からチューブのお友達や 股関節の手術でずっとねたきりのこどもたちだって そのままで気楽に参加できたらいいのに、 私の心には体のことや色んな事情で 幼い頃からずっと病院に入り 特殊車イスで生活をしている ある女の子が浮かんでいました。 病院、その世界しか知らない彼女。 娘が4歳の頃、長期入院中のこと。 毎週末、お迎えに行くと彼女はいつも不安になる娘の手をにぎり いっしょに私が来るのを待っていてくれていました。 「ほら、ももちゃん お母さんきたで よかったなあ」 娘が大丈夫になるとまた新しく入院してくる子どものお世話をして、 私はそんな彼女をよく見ました。 でも彼女はお盆とお正月しかおうちに帰れない様子でした。 どんな想いで子どもたちを見送っているだろうと、 病院の近くに住む 我が家にぜひお泊りにきてもらえないかと 提案したことがあります。カウンセラーの先生に 「気持ちはとても嬉しいけれど 外の世界を知ったら 彼女がつらくなるだけだから知らないほうがいい」と言われて なんともいえない気持ちで帰り道 泣きながら 娘ももかの車イスを押して帰ったことがあります。 知らないほうが しあわせなことってあるの? 友達の家にお泊まりする体験が。なんだかとても悲しかったのでした。 普通にみんなが子どものうちに体験する、友達のおうちに泊まる体験。 そんなことが知らない方がいいしあわせなんて。 でもそれは現実 彼女の病気のことを考えたら厳しいものでもあり 看護婦さんも 必要で軽はずみだったかもしれないと反省しました。 でもそのときに私は心に誓ったことがあるのです。 というよりもあふれてきたのです。 お泊りがだめなら 私は彼女が参加できる もっと喜んでもらえる、 なんらかの素敵な体験のプレゼントをしたいと。 彼女にあうたびに 私はいつかきっと何かのカタチで 彼女にスペシャルプレゼントを届けたいと思ったのです。 3年前のクリスマス前。 私は想いがあふれて一人でこのコンサートを企画しはじめました。 大ホールを、企画もなにもやったことがない私が。 誰もサポートをしてくれる人も人脈もまったくないのに、 誰も知らない大阪に娘と二人できて5年目のこと。 昔からの友達や知り合いもいるわけでもなく 本当に無謀だったと思います。 いきなり600席の大ホールを予約をして始めたのですから。 でも 不安や恐れはたくさんありましたが 静かで広い舞台の上に一人で立ったときに 会場の前方に私には彼女の笑顔が見えたのです。 たくさんの車イスの子どもたちや家族の姿が見えたのです。 ああ、彼女が微笑んでいる、、、 抽選の人気の大ホールは なぜかクリスマスの一週間前の日曜日だけが 嘘のようにぽっかりと空いていました。 「空いているということはやりなさいってことなのかもしれない、」と。 私はその場でドキドキしながらも予約をしました。 娘に障害があるとわかったときから 私はあることを心に誓って行動してきました。 それは生きる 気力を与えてくださった医師との出逢いからです。 その出逢いで医師が与えて下さった言葉は 障害をもちながら素敵に生きている方々がたくさんいらっしゃるということ。 そしてこの子に障害がある ならば あるからこそ 経験や体験の積み重ねを一回でも多くしてほしいということでした。 実際に 成長がゆっくりの娘にはみんなの何倍もの経験の積み重ねが必要でした。 人見知りが人一倍強い娘にはできるだけたくさんの人にあうことで 人になれることが必要だと思ったのです。 私が動けるうちに 彼女の手足となり 経験というプレゼントを いっぱいにしてあげたいと。 あんなに泣き虫で大変だった娘 今は物怖じしない、人が大好きな子に育っています。 私は経験の積み重ねと人との出逢いが人生を豊かにしてくれる 最高のプレゼントだと思っています。 車イスに乗っているとじろじろとみられることが現実多いと感じます。 鼻からチューブをつけていたり 彼女のように寝たきりの 特殊車イスにのっている場合 もっともっと見られることが 多いのかもしれません。 私はだから気楽にそのままに参加できる空間を創りたいと願いました。 そして私が創りたいと願ったのはただの音楽会ではなく 温かさやぬくもりを心に感じて頂ける空間でした。 そんなずっと描いていた夢がカタチになった時 一年目 私は会場で看護婦さんといっしょに参加してくれた 笑顔の彼女を会場で見つけました。 それがいちばん嬉しかったことでした。 でもこの真実のお話にはもっと温かいエピソードがあるのです。 私がチケットをプレゼントしたいと病院に向かったとき 受付で彼女へのチケットはある医師がもう用意して 看護婦さんの分も一緒に彼女に届けたと。 ブログにそっと書いていた心の中の想い、それを聞いて 本当にありがたくて心から感謝でした。 そしてもうひとつの心に感じた嬉しかったことは 知的障害の30代の 娘さんの年輩のお母様に 「ずっとこのようなコンサートに娘を連れて行ってあげたかったけれど うちの子は大きな声を出すので連れて行ってあげることができませんでした」 「初めてのことでした」 「ありがとう」といわれて 涙を流されたことでした。 私もその場で涙が頬を伝いました。 「初めてのこと」、その言葉に驚いたからです。 個性を尊重してみんなで楽しめるものを創りたい、 そう思ったのでした。 今年は夏にもコンサートを企画したいと願いました。 今年夏、クリスマスと 2回にしたのには理由があります。 下記のメールからです。 「本当にステキな歌に涙がでて、 子どもから不思議そうに見られて ちょっと恥ずかしかったです。 もっとこの輪が 広がることを望みます。 どうか来年も再来年も、みんなで楽しめるコンサートを企画してください。 来年はもっと沢山の人に声をかけて伺います。 車椅子やバギーの子供たちはたくさんいます。 だからいろんな場所で(大阪だけでなく近畿各府県、全国も視野に入れて) 開催していいと思います。 命の限りが迫っている子供たちもいます。 年一度と言わず、二度でも、毎月でも、 そしていずれすべてのコンサートが バリアフリーになる、 そんな夢を抱かせてくれたのが前回のクリスマス コンサートなのです。 でもいずれ、輪は広がり、実を結び、また広がる。 そう信じています。 みゆきさん、ももかちゃんのエネルギーが 大きな波動を呼んだのだと思います。 どの子もみんな個性として相手を受け止められる そんな子供たちが 1人でも多く育って欲しい。 みんな同じ、じゃなく、みんな違うんだって、 それで当たり前だって、わかって欲しい。 そんな風に思っています」 と、 「ちっぽけな私にそんなパワーはない」と 心の中で打ち消したけれど 命が間もない子どもたち、という文章に 純粋に心が響いたのです。 難病の子どもたちの夢をかなえる団体があります。 とても素敵だと思います。 でもそれにプラスして 私は普段の生活でもっと当たり前にそのような 子どもたちとご家族が 気楽に参加できる、 心に感動を得られるイベント等がもっと増えたらと願うのです。 ももかが幼い頃 24時間体制でママがつきそっている 鼻からチューブの小さな男の子がいました。 彼はずっと赤ちゃんくらいの大きさのそれは可愛い男の子でした。 イノチがなくなる前 彼とママは その頃一緒だった施設のこどもたちででかけた 草すべりを楽しみました。 何回も、何回もとっても笑顔で ママも彼も楽しんで、それは嬉しそうで 幸せそうでした。 それからしばらくして彼は天使になりました。 「もっともっとAちゃんに色んなことをしてあげたかった」 ママが言われた私の中の 忘れられない言葉です。 「天国のYちゃんと今年は親子3人で参加します」 ももかを通してであった 10年の色んなたくさんの出逢い、 ドラマ、みんなの気持ち、このコンサートのベースには そんな 子どもたちや天使になった子どもたち&ママたちがいます。 私はたった一人でスタートしたあのときの純粋な気持ちを決して忘れずに、 今回4回目のクリスマス コンサートを開催したいと思っています。 バリアフリーコンサート 代表 矢野 未友木(cona) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.01 19:17:49
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