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かくして、私の治療の番。 「で、どうされますか」と聞かれ、 「保険の範囲で」と答えると、 先生は「え、説明聞いてないの?」と宣うた。 さすがに一瞬ひるみました。 説明はもちろん聞きましたとも。 実は、この日からの治療にあたり、 歯科衛生士さんから事前に治療法の種類の説明を受けていました。 簡単に言えば、 虫歯を削った後に金属を使うかセラミックを使うかということなんですが、 印刷物を使って、前者の短所と後者の長所を丁寧に説明していただきました。 「ははーん、これは保険の範囲の治療を選ばせない作戦だな」 と思いながら聞いておりましたが。 (だって、そうとしか聞こえない説明の仕方だったんです) 一応私には「とりあえず今回は、保険の範囲で治療しよう」 という気持ちがありました。 「『見た目はいいから、噛めるようにしてほしい』は無理です」の一文を 決して忘れたわけではありませんが、 もともと審美性を求めて治療に来たわけではないし、 歯科治療を受けることそのものが10年以上ぶりで、 いろんな意味で、ちょっと様子をみたいという気持ちもありました。 そんなところへ、急に1歯5万円とか10万円とか言われても、 いくらそっちの方がいいと言われても、 今虫歯だってわかってるものを全部それで治療するとなると、 諸々含めてざっと40~50万円(!)ぐらいしてしまいそうだし。 そんなこと、説明から治療開始までのわずか4~5日で決めれるものではないと思う。 その上、さっきのおばあちゃんとおじいちゃんの様子を目にしていた私には、 自分にとって、どういう治療が最適であるかということよりも、 「私はこの心理的圧力には負けへんで」という妙な対抗意識の方が強くなっていました。 (性格なんでしょうか…) 先生はさらに、こう言いだしました。 「今日の治療は止めて、あの紙(↑の印刷物)もう一回渡すから、 家に帰って次までにちゃんと読んできて」。 いやいや、紙はもう読んだし、 もう一回読んでも考えは変わらへんし。 先生の気持ち、わからなくもないです。 私も同じ職人気質な人間ですから。 でもね、それじゃただの心理的圧力にしかなってないんですよ。 「結局またすぐに同じ治療の繰り返しになりますよ、いいんですか?」 と2回ぐらい聞かれましたが、 きっぱり「はい」と押し切って、治療をはじめてもらいました。 (手抜きされないか心配しながら…) つづく。 ↓「1日1回クリック」にご協力ください。 面白いと思っていただけたらクリックお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月14日 02時41分08秒
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