カテゴリ:ガーデンデザイン
3年ほど前、裏千家のお茶の先生宅で飛び石と三つ組みの据え方を教えていた時の話、 事の発端は、またも「思い込み」 「こらぁ~何やっとんじゃー、ボケ」とは言わなかったものの。キミ、「当然、右足からだろ。京都では何してきたの~」と言った時、生意気にも「私は表千家でしたから」と言われたときはちょっとショックであった。とはいっても裏千家の庭なら「郷に入ったら郷に従え」だろ。といってその場を収めた。 よくよく話を聞いてみたら京都に修行に行く=手入れを習得する=庭師なのだそうだ。京都にいて庭つくりの経験がない? 造ったことないのに庭師? 「ふ~ん、そうなの」 恥ずかしい話だ。私は裏千家の手前しかやっていないのでつい最近わかったこと、表と裏では足捌きが違うことが判明した。裏千家では陰陽五行を基に考えられている作法なので右足は陽。点前は右足から入り、畳の敷き合わせの踏み越しも右、すなわち陰の客に対して陽の側を常に客付けとして足を運ぶ。 これは、露地でも同じことが云えるのだ。このことが判ってからはどちらも対処出来る様心がけることにしている。右足から出て、左足で帰る・・・裏では当たり前のようにされている。 ところが表では逆だという、裏では逆勝手があり戸惑うことしばしある。3年前、第一歩を左にした職人を諌めた時判明したことだった。諌められた本人も判ってはいない行為でもあるが、陰陽が逆。 その頃、近所の中学で総合学習の時、或実験に参加してもらった。これも初めて実証された。当日雨なので屋内での授業となり行動学のお話をさせてもらい。被験者10名、右利き左利き問わず或実験を試みた。 そこでは、「左と右」の行動心理の「右周りと左周り」の際、「左利きの子と右利きの子」との行動が異なることが判った。文章だと判りにくいかもしれないが飛び石を3歩目で左右に分けたとき、「右に行くのか左に行く」のか、「第一歩の左足が先か右足が先なのか」第一歩で右利き左利きが判るいい機会であった。 もしかしたら、これは、あくまでも推測と憶測。 利休亡き後、宗旦・宗室が裏千家に、宗旦の三男宗佐は表千家として家督されいく。四代江岑宗佐以降の襲名に「宗左」の「左」が付けられてことも気になるが、所作共々左右に関る所作が表裏どちらも違う所作になっているのはなぜか。もしかしたら祖は左利きだったのかもしれない。 表千家と裏千家の手前の違い 部屋に入る時 表、左足から 裏、右足から 出るときは逆の足から お茶を出す時 表、茶碗を反時計回りに回して出す 裏、茶碗を時計回りに回して出す 茶碗を返す時 表、反時計回りに回して返す 裏、時計回りに回して返す 茶碗の仮置き 表、二手(左手、右手)で仮置き 裏、一手(右手)で仮置き 茶杓を出す時 表、茶杓が反時計回りに回る 裏、茶杓が時計回りに回る もし、左利きだとしても右利きの者が左手で箸を持つだけで手が "プルプル" しちゃうのにその昔、左利きを異端と思われていた事を思うと想像を絶する努力が要求されたに違いない。 あくまでも推測と憶測だ。「裏」と「表」のお手前が何故逆なのかの説明は何処にもしるされていない。 と思ったらkokorouruoi.blog105.fc2.comのブログではこの様なことが書かれていた。 ※小田榮一 先生のお話によると 「宗旦(利休の孫)が左利きだったために 帛紗を左に着けるようになった」 という説もある(古い書物に記されている)のだそう。 小田榮一 原色茶道大辞典、詳細. 茶会記の風景、茶会記を読むなど茶道本がたくさん出されています。 裏千家お手前には「本勝手と逆勝手の点前」がある。これは、裏千家独自のもので稽古のときは勝手が違うのでかなり戸惑います。「右、左」両方知ることで初めて判る事でした。反省!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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