カテゴリ:愛鋏 植木鋏
今日は、愛知県津島へ津島鋏探索の旅に行ってきました。
ビックリです。・・・・ 今年、3月には、名古屋金山の津島鋏を販売していた五代金山藤原刃物店が閉店していました。 隣のお母さんが、どえりゃ~親切で裏から呼んで入れてもらいました。お話を伺ったところ修理もあるのですぐには閉められないそうです。しかし、金山津島鋏はあるのですが、五代金山藤原津島鋏は、無いそうです。 津島鋏です。 本日は、津島市にある兼平町の兼由丸の本津島を購入してきました。カシメがボルトなので賛否両論ですが、穂先は握った時の感触が五代金山藤原刃物店の五代金山とは違います。シットリトシタ感触です。 町方駅から徒歩で7分ぐらいとあったのですが、まったく分かりません。なので地元の高校生に声をかけて聞いてみたところ一緒に案内してくれるということで案内していただきました。 朝、新幹線の待合室で見たバス女子高生殺傷事件とは、まったく無縁の場所です。ものすごく平和です。なにも無いです。 もちろんリサーチ済みの新潟三条の量産「津島型鋏」とは天地の差です。お話を伺ったとき分かったのですが、画像の鋏ともう一つ鋏がありました。刻印も打ってありましたが、どうも兼由さんのところではないようです。 もしかすると・・・・・○○鋏かな? 新潟で造られている鋏は、「津島鋏」では、ありません。「津島型」鋏です。ショックかもしれませんが、利○や秀○・花○・五○は、「津島型」鋏です。 何故、この地域だけの鋏が出来たのかお話を伺って分かってきました。 来る途中の景色です。 そうです。植木の生産者の町です。苗木から仕立物の生産地です。 ここは、日本列島でもちょうど真ん中。つまり、関西と関東の中間位置になる場所です。はさみの形もその地域で異なります。この津島型は、この地域だけの型です。ちなみに津島市の人に津島鋏を知っていますかと尋ねてみてください。実際、ここで5人に聞いても知らないと云われてしまいました。それくらい「灯台元暗し」です。 帰りに、津島神社の帰り、一昨日電話した金物屋さんに偶然会って鋏の話を聞かせてくれました。そこで元、信金の建物跡で「尾張津島 天王祭」のキャンペーンがあると云うことで、金物屋さんの女将さんに案内され寄ってみました。 そこで、津島商工会議所の観光協会事務局長横井一雅(カズノリ)さんに伺ったところなんと・・・お父さんがこの地で「植木屋」さんをしているそうで兼平町の兼由丸の本津島鋏を使っているそうです。私が話すまでそんなに狭い地域の鋏だとは、認識していなかったそうです。 津島は、元々海に囲まれていたそうで島の地名が付いたそうです。鋏の話に戻りますが、何故この形なのか。それは、松の手入れに関係しているようです。穂先が長い分葉を傷めない配慮からでしょう。第二番目に鋏の耐久性についても何十年と使えるといっていました。最初は、ゴツイ鋏ですが、研ぎ減りしてチビるまで何十年とかかるそうです。つまり、経済的だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月18日 00時01分32秒
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