明日は、3月16日。ロシアの「財政破綻」が迫っています。
財政破綻とは、国債のデフォルト(債務不履行)です。まあ、財政破綻論者は「財政破綻の定義」を次々に変えてきますが・・・。
そして、日本国債のデフォルトは、彼の財務省様が仰っているように、
『日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。』
でございますよ。
今回のロシアがデフォルトになるのは、外貨建て国債です。ロシアのことだから(98年同様に)ルーブル建てもまとめてデフォルトにしてしまうかも知れませんが。
『アングル:ロシア、いよいよ国債デフォルトか 中銀は追加緊急策も
ロシアにとってのウクライナ侵攻の経済・金融的代償がこれから、いよいよ明らかになっていきそうだ。これまで考えられもしなかったロシア国債の債務不履行(デフォルト)が現実味を帯び、中央銀行のさらなる緊急措置導入が予想される。停止している株式市場も再開したなら暴落間違いなしだからだ。
侵攻によってロシアは西側諸国から世界金融市場の主要部分へのアクセスを断たれ、1991年のソ連崩壊以来の経済危機を引き起こしつつある。
次の節目は3月16日に来る可能性がある。ドル建て国債2本で計1億1700万ドルの支払い期限を迎えるためだ。もっともロシア政府は支払わない意向を既に示している。払うならルーブル建てだとしているが、これもデフォルトに等しい。技術的には30日間の返済猶予期間があるが、これはあまり意味を持たない。支払いがなければ、約100年前のロシア革命時以来のロシアの国際的なデフォルトになる。
S&Pグローバルの首席アナリスト、ロベルト・シフォン氏は「デフォルトはかなり差し迫っている」と指摘した。同社はロシア国債の大幅な格下げを断行している。(後略)』
当たり前ですが、ロシアにとっての「外貨建て国債」と「ルーブル建て国債」は違います。ロシア政府は外貨は発行できませんが、ルーブルは発行できます。よって、ルーブル建て国債のデフォルトはあり得ない。
実際、今回、外貨準備の凍結という前代未聞の金融制裁を喰らったロシア政府、プーチン大統領は、
「外貨建て国債を、ロシア中央銀行が定めた為替レートに基づき、ルーブルで支払う」
ことを「容認」したわけです。
記事タイトル: 違う世界を見ている
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