中野先生の新刊「奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵」で、フランス革命に代表される「抜本的改革」の愚かさについて解説されています。
なぜ、抜本的改革が間違っているのか。理由は、人間の脳が「社会全体」の複雑な構成要素、関係等を全て把握できるほど、容量がないためです。
電力サービスを例にとると、LNG採掘現場からコンセントまで、膨大な要素が繋がっている。その全てについて理解している人は、一人もいないとのことです(と、電力マンたちは口を揃えて言っていました)。
無論、表層上のことは理解できます。とはいえ、現場の作業レベルに落とし込むと、電力サービス(だけではないですが)について「全て」を理解することは、人間にはできないのです。
ライフライン一つとっても、そうなのです。さらに膨大な要素、情報、手法が複雑に絡み合った「人間社会」を、たかだか一人間の脳みそで「全て」把握することは不可能です。結果、「改革」の多くは「本当に必要なもの」「失ってはならない大切なもの」までをもぶち壊してしまう。 だから、やめときなさい。過去から続いてきたものは、とりあえずは「マシ」という理由で続いている。ならば、どうにもならない部分だけメンテナンス(保守)する方が、グレートリセットよりもはるかにマシだろ。
というのが、エドモンド・バーク以来の「保守主義」だと思うのですよ。
『フランス革命、ポル・ポト政権...「抜本的改革」がことごとく失敗するワケ 中野剛志(評論家)
組織に問題があるとき、「抜本的な改革」を推し進め組織をリフレッシュしようと考えるリーダーが多いだろう。しかし、そのようなラディカルなアプローチではかえって事を大きくしてしまい、取り返しのつかない結末を迎えてしまうことも…。
保守の元祖と言われているイギリスの政治家エドマンド・バークは、18世紀の古典『フランス革命の省察』の中で、すでに「抜本的改革」の問題を見抜いていたという。
現代にも通用する叡智のかたまりともいえる彼の保守思想の中から、「抜本的な改革」に代わるより効果的なアプローチを紹介する。
記事タイトル: 我々は化石燃料を食べている
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