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2008.10.02
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カテゴリ:読書

ルポ内部告発(朝日新書)

 公益のためになる内部告発を行なった者に対する不利益な扱いを禁止する公益通報者保護法が施行されたのが2006年4月。

 つまり、ごく最近まで公益通報は必ずしも絶対善ではなかったということでもあるし、保護法が施行された今でさえも、果たして十分な保護が実現するのかと問われれば、いささか心もとない。本書はその公益通報者の苦難を描いている。
 昇進を捨て、経済的な困難も覚悟しなければならない闘いは容易ではないし、今でも闘い続けている人たちもいる。それでも「正義は勝つ」と言いたい。

 保護法成立のきっかけになったのが2000年の三菱自動車の欠陥隠しに対する内部告発だということ。
 私は当時の三菱バッシングとも言えるマスメディアの報道には問題があると思っているが、欠陥が放置されたことによって現実に死者も出ているわけで、やはり社会に大きな衝撃を与えた事件であることは間違いない。

 この三菱の事件を契機にコンプライアンス(法令順守)が企業の重要な課題になり、裁判の判決もその社会的な風潮を反映するようになったようだ。

 千代田生命の高木元取締役が、週刊誌の取材に対し、千代田生命の乱脈融資につながる社長の独善的な人事について証言したという事件があった。高木氏は名誉毀損で訴えられ、1審で2億5千万円の賠償命令を受ける。結局控訴審で高木氏が800万円を支払うという形で和解したのが2000年4月である。

 その年の10月に千代田生命が破綻する。そして管財人が元社長と元取締役を相手に損害賠償を請求し、裁判所が訴えを認めることになるが、その元取締役の中に高木氏は含まれていない。
 当の千代田生命が破綻し、それを警告していたのが高木氏であったということではあるものの、やはりこの2000年あたりから社会の企業を見る目が変わってきたということなのだろう。

 しかし、ミートホープ、石屋製菓、船場吉兆の事件が2007年、今年は三笠フーズと、食品業界はまだまだ遅れていると言えそうだ。





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最終更新日  2008.10.02 22:00:46
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