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カテゴリ:親の願い
昨日はとうとう出せました、雛人形!!
といっても、ひな壇は置く場所もなく凄く重くて物置の奥から出せないので さえりんの仏壇の向かい側の、さえりんの写真や思い出の品が飾ってあった メタルラックを片付けて、お人形とお道具だけ簡易的に飾ることにしたのです。 さえりんから真っ直ぐよく見える位置です。 ちょっと高くて見上げる感じだけど、我慢してね(;'∀') さえりん喜んでくれてるかな?? 前にも書きましたが、この雛人形は長女さえりんが生まれた初節句に 娘の幸せを願って、親と祖父母の願いがたくさん詰まった宝物なのです。 しかも我が家では初孫のさえりんの誕生を両親はどれだけ心待ちにしていたか。 昨日は次女にも少し手伝ってもらい、お人形を丁寧に飾りながら まじまじとお雛様のお顔を見ていると、少し福与かで色白で優しい顔立ちが さえりんに似ているなあって思いました。 今まではそんなこと思ったことなかったけど、昨日は雛人形も出してもらって 喜んでいるように見えました。 本当にここ4、5年忙しさにかまけて出さなかったことが悔やまれました。 21年前この雛人形を買ってもらったころの私たち家族の願いは いつかさえりんがこのお雛様みたいに綺麗に成長し、いい人と出会って 幸せな結婚をし温かな家庭を築くこと。 そしていつか孫の顔が見れたらこんなに幸せなことはないと思っていた。 しかし、そんなささやかな親の願いは、無惨にも突然断たれてしまった・・・ さえりんの葬儀の時、主人と私はせめてさえりんを結婚式のように 華やかに送ってやりたいと、祭壇にはピンク色のお花をたくさん飾ってもらい 写真をいっぱい飾って、思い出の動画も流し、最後のお別れをして旅立たせた。 だけど、こんな形で見送ることなんて絶対にあってはならなかった!! 私たちはさえりんの本当の花嫁姿が見たかったのです(>_<) さえりんがお雛様のように綺麗で幸せな笑顔で嫁ぐ日を何より楽しみに、 心待ちにしていたのです!! たとえ嫁ぐ日が来なくても、元気に生きてさえいてくれればそれで良かった!! 私たちが望むことは、娘の幸せと笑顔、ただそれだけだったのです!! たったそれだけの親の願いすら叶えさせてもらえないほど 私たちは悪いことをしたのでしょうか??? 亡くなる少し前、さえりんは私によくこんなことを言っていました。 「ママ、私将来結婚できるのかな??もしも結婚できても、 出来なくてもずっと家にいてもいい??」と。 私は「さえりんは長女だから、うちには男の子はいないし、さえりんは跡取りで ここはさえりんの家なんだよ。だから結婚できたらここで一緒に暮らせばいいし、 もし結婚できなくてもずーっとこの家にいていいんだよ!!妹はいずれお嫁に 行くと思うから、パパとママの老後はさえりんに頼んだよ!!」と言いました。 するとさえりんは満面の笑顔で「良かった!!パパとママの老後は私に任せて 約束だよ!!ママ大好き!!」と私にギュッと抱き着いてくるのです。 こんなやり取りが何度もあったのです。 さえりんはもしかしたら、不安だったのではないかと思うのです。 自分がこの家族から引き裂かれてしまう日がいつか来るのではないかという 漠然とした予感があったのかも知れません。 しかし、その時の私にはこんな残酷な現実がくるなんて想像すら出来ませんでした。 今、さえりんはこの雛人形をどんな思いで見ているんだろうか?? 優しいさえりんの事だからこう言うのかな?? 「ママ、約束破っちゃってごめんね。パパとママの老後を診てあげられ なくなっちゃって、本当にごめんね!!先に死んじゃって親不孝をして 本当にごめんね。だけど私だってずーっと一緒に居たかったんだよ!!」と。 さえりんもう一度ママと約束をし直そう!! 「さえりんはこの家が大好きだからずっーと一緒に居るとママはそう思って 生きていくよ!だからママがそっちに逝くまでちゃんと待っていてね。 また絶対に家族になるんだからね!!一人で先に生まれ変わらないでね」 昨日は雛人形をゆっくり眺めながら、たくさんの想い出が頭を過ぎり また涙が止まらなくなった・・・(>_<) だけど、やっぱりさえりんに雛人形見せてあげられて良かったと思う。 そうだよね、さえりん (さえりん1歳~8歳までのひな祭り) (昨日メタルラックに飾った雛人形) いつも温かいコメントありがとうございます よろしければ応援お願いします。 よろしければこちらも応援おねがいします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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